よく「ハーネスのファスナーの調子がわるい!」なんていっている人を目にしますが、実は皆さん、現在ハーネスに使われているファスナー(YKK製)は、メンテナンスさえしていれば、本当は半永久的に使えるって知っていました?
「そんなことはない!俺のはおかしくなった!」という方は、おそらくメンテナンスをしていなかったか、スライダーの寿命(後述)をファスナーの寿命と勘違いしてしまったのだと思います。
ファスナーのメンテナンスといっても、そんなに難しいものではありません。
なんとなく締りが重くなったかな?と思ったときに、シリコンスプレーをかけてあげるだけです。シリコンスプレーはどこのホームセンターでも200円程度で販売されています。
このとき、決してCRC等脂分を含むものは使用しないでください。
脂分は土がついてしまうため、ファスナーをいためてしまい逆効果になってしまいます。
そして、ファスナーに泥等の汚れがついたときは、すぐにきれいに洗浄してください。
これだけで、ファスナーの寿命は半永久的になります。
しかし、長年使っていると、一度閉めたファスナーが飛んでいる途中ではじけたりすることがあります。実はこの現象は、ファスナー本体に磨耗の跡(白く削れたような跡)がない、あるいは、ファスナーに変形がない限り、本当はスライダー(引き手)の方が磨耗してはじけているだけなのです。
だから、こんなときはファスナーをわざわざ交換しなくても、スライダーを交換すればよいのです。
ちなみにウチの場合、ファスナーの交換料金はだいたい¥14000いただいていますが、スライダーの交換を自分で行えば、送料込みでも¥200あまりで修理出来てしまいます。
(ちなみに現在、ウチのハーネスは全部の型で、ユーザー側でこのスライダー交換が出来るように改良されています)
さて皆さん、ファスナーの調子がおかしくなったら、お金を出してウチに修理に出していただいてもよろしいのですが、メンテナンスさえしていれば、¥200あまりで修理が出来てしまうならば、これからどうします?