砺波の教訓その1では、かなり辛口に気象に対する判断が甘かったことを述べさせていただきました。
更に、皆さんに嫌われること覚悟で、その後の判断にもかなり反省すべき点があったことを述べさせていただきます。
まず、あのような突発的な気象変化の中では、当然、何人かの選手が雲に吸い込まれてしまったことが予想できるはずです。
私はランディング後、このことを真っ先に考え、レジャー無線をあけながら情報を取っていましたが、選手が自分の無事を知らせるためのランディング報告が、実に遅いことが非常に気になりました。
あのような状況の場合、大会本部は当然選手の安否を気づかいます。
とにかく選手は無事に降りているのであれば、真っ先に大会本部に連絡を入れるべきです。
そして、もし、自分が何らかのトラブルに巻き込まれた状態ならば、その時も、まず真っ先に大会本部に連絡し、まずは自分がおかれた状態を報告、そして、自分の座標の情報等を伝えるべきです。
一方、無事に降りた選手は、一刻も早く大会本部に戻り、トラブルに巻き込まれた選手の救出隊を組織すべきです。
この辺の常識とも思える手順が、一部ではありますが、うまく行われていなかったように思われます。
今後はやはり、気象急変によるキャンセル等が発生したときは、まず、選手は自分の無事を本部に報告することを優先して考える、そして、トラブルに巻き込まれたときも、まず、自分がどのような状態にあるか、真っ先に本部に連絡するということを、常識化していく必要はあるように思えます。