飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

砺波の教訓 その2

2008-09-29 19:01:02 | ハング(hangglider)

砺波の教訓その1では、かなり辛口に気象に対する判断が甘かったことを述べさせていただきました。

更に、皆さんに嫌われること覚悟で、その後の判断にもかなり反省すべき点があったことを述べさせていただきます。

まず、あのような突発的な気象変化の中では、当然、何人かの選手が雲に吸い込まれてしまったことが予想できるはずです。

私はランディング後、このことを真っ先に考え、レジャー無線をあけながら情報を取っていましたが、選手が自分の無事を知らせるためのランディング報告が、実に遅いことが非常に気になりました。

あのような状況の場合、大会本部は当然選手の安否を気づかいます。

とにかく選手は無事に降りているのであれば、真っ先に大会本部に連絡を入れるべきです。

そして、もし、自分が何らかのトラブルに巻き込まれた状態ならば、その時も、まず真っ先に大会本部に連絡し、まずは自分がおかれた状態を報告、そして、自分の座標の情報等を伝えるべきです。

一方、無事に降りた選手は、一刻も早く大会本部に戻り、トラブルに巻き込まれた選手の救出隊を組織すべきです。

この辺の常識とも思える手順が、一部ではありますが、うまく行われていなかったように思われます。

今後はやはり、気象急変によるキャンセル等が発生したときは、まず、選手は自分の無事を本部に報告することを優先して考える、そして、トラブルに巻き込まれたときも、まず、自分がどのような状態にあるか、真っ先に本部に連絡するということを、常識化していく必要はあるように思えます。

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砺波の教訓 その1

2008-09-28 19:12:25 | ハング(hangglider)

あのおぞましい砺波のアクシデントからもうすぐ一年がたとうとしています。

そこで、私の方から、あのアクシデントから得た教訓を、自分なりにまとめて発表したいと思います。

なお、これから述べさせていただくものは、現在JHF安全性委員をはずれた、あくまで、私個人としてのものであり、この発表に関する意見、クレームは私個人にお願いいたします。

まず、当日のアクシデントに遭われた皆さんの行動をみて見ると、半分近い方が無線を聞ける状態になかった事が意外でした。

このことは大いに反省すべき点だと思います。

まず、当日はとりあえず飛べるコンディションではありましたが、テイクオフ前方には降雨を伴う雄大積雲が確認でき、当日のタスクのコース上に、その降雨がさしかかることは十分に予測は出来たはずです。

つまり、キャンセルになる可能性は十分に予測できたはずですが、それにもかかわらず、無線が聞ける状態になかった選手が多数いたことは、私としては少々意外でした。

大会では役員の方が何とか大会を正立させようと必死です。つまり、ギリギリまでキャンセルを遅らせる傾向があるため、やはり、選手は最低限自分の身を守る努力を怠るべきではないと思います。でなければ、今後大会を開いていくことは出来ないと思います。

砺波のアクシデントについては、まず、事の起こりは気象会社からの情報そのものは間違っていなかったのですが、実際の現場が能登半島の付け根で、風が収束しやすい条件が局所的にそろっていたため、この局所的な予報までは予測し切れなかったことから始まりました。

しかし、これは私は気象会社を責めるべきではないと思います。

少なからず、選手の皆さんは目の前に降雨を伴う雄大積雲の存在を確認していたわけであり、本来フライヤーは、自分の身を自分で守らなければならないのですから、気象情報を疑ってかかってしかるべきだったように思えます。

気象予報士の方も現場にいないわけであり、現場の空気を感じているわけではないので、やはり、常識的にフライヤーが目の前の気象条件を客観的に感じる必要はあったでしょう。

このことが、砺波の大会で最も反省すべき点だったように、私には感じられました。

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男のランディング講座

2008-09-22 19:06:02 | ハング(hangglider)

「randingtext.doc」をダウンロード

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バックルの掛け忘れ!

2008-09-20 10:15:42 | ハーネス(HG harness)

先日、当社のハーネスで、フロントバックルを掛け忘れてフライトするアクシデントが起りました。

幸い大事には至らず、当人も無事にランディングしました。

EXEハーネスでは、レッグストラップの掛け忘れを防止するために、フロントバックルとレッグストラップを共用にしています。このために、確かにレッグストラップの掛け忘れは無くなりましたが、しかし、今回のようにフロントバックルの掛け忘れが起こる可能性は残っています。

このアクシデントは、既に多くの方が実施しているように、フライト前のハングチェック時に、レッグストラップももう一度確認すれば無くすことが出来ます。

今回のアクシデントで少し考えてみたのですが、上記のアクシデント防止方法の他にも、一つの提案として、フロントバックルを外しっぱなしにせず、使っていないときでも左右どちらかのバックルにレッグストラップを取り付けておく方法が有効のように思われます。

つまり、ハーネスを着るときは、一度バックルからレッグストラップを取り外し、その外したレッグストラップは再びハーネスの装着のためバックルを取り付けるまで絶対に離さない様にするのです。

この方法ならば、ハーネス装着時、取り付けられたレッグストラップが邪魔になるため、フロントバックルのつけ忘れはかなり防止出来ると思われます。

今回のアクシデントについては、当方のハーネスのみならず、他社のハーネスにも十分起こりえるため、今後根本的な解決策を皆さんと一緒に考えていく必要はあると思います。

また、皆さんの中でこのようにすれば良いというアイデアがありましたら、是非、当方までお知らせいただくようお願いいたします。

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