薪ストーブを使い出したら、煙突掃除は必要不可欠になります。
セルフビルドの場合、この煙突掃除も考えて、煙突部材を決定する必要があります。
と言っても、実際どのように煙突掃除をするのか知らなければ、煙突部材も分からないので、今回は我が家の薪ストーブの煙突掃除をご紹介します。
我が家はストーブの真上の部屋が納戸であった関係上、煙突を壁からだす「壁だし」にするしかありませんでした。
ちなみに薪ストーブの煙突は、出来るだけ曲がりが少なくまっすぐに屋根から出す「屋根だし」の方がストーブの燃えも良く、煙突掃除も簡単で、しかも、一般的には煙突の費用も安く、良いことづくめなので、なるべくストレートで屋根から出すことが望ましいです。
我が家のように壁だし煙突の場合は、煙突の外の出口が「T曲がり」という煙突部材が使われており、煙突掃除はここの底蓋を外して、そこからブラシを差し込み掃除します。
ここから、上の煙突、そして、家の中の下の煙突を掃除するのです。
掃除のときは、煤が外に出ないように、ここに袋をかぶせ、ガムテープでとめます。
また、内部の煙突の煤は、ストーブの中に受け皿が入れられるような機種は、煤受けを入れて煤を落としますが、それが出来ないような機種は、煙突がトロンボーンのようにスライドするようになっていますから、それを持ち上げてガムテープでとめ、煙突の下の部分に煤を置けるための袋を、外と同じようにガムテープでとめます。
これで煙突掃除の準備完了!
煙突掃除に使うブラシセットは市販されていますが、ウチはブラシ以外は自作しました。
ウチはハンググライダーの部品がたくさん手に入るので、直径1センチほどのグラスファイバーをつなぎ、そして、市販のブラシが付くように、先端はウチにある旋盤でアダプター金具を作って取り付けました。
これで、煙突の外の部分、つまりT曲がりから上の部分は掃除できます。
ここまでは簡単ですが、問題はウチの中の煙突掃除です。
ウチの中にはご覧のように「90度曲がり」の煙突部材があり、ここはさすがに1センチ径のグラスファイバーは通りません。
普通ならば、ここの掃除は煙突を分解して掃除しますが、かなり面倒です。
煙突内部にロープを通して、下でブラシを取り付け、更におもりを吊るして掃除する方法もありますが、この方法も煙突の水平部分があまりきれいに掃除できません。
そこで、またまた自作しました!
ホームセンターの園芸コーナーで見つけた6ミリ径のグラスファイバー。
これをつないで、またまた先端は旋盤でアダプター金具を作り、市販のブラシをつけられるようにしました。
私はこの自作ブラシを使って、外のT曲がりの下からブラシを突っ込み、ウチの中の煙突も掃除しています。
この自作ブラシはなかなか好調で、簡単に、しかも奇麗に掃除できています。
このようにして、煙突の中の煤をきれいに掃除した後、最後にはしごを使ってのぼり、煙突の最上部「煙突トップ」の部材を取り外し、ここもきれいに掃除して煙突掃除は終了です。
30分から1時間かからないくらいで全部終了しています。
煙突を壁だしにした場合、煙突掃除はこのように少々面倒になりますが、ストーブからストレートで出す屋根だしの煙突掃除の場合、一般的には屋根に上り、煙突トップを外して上からブラシを挿入します。
煤を受けるのは、先ほどの壁だしの時と同じで、ストーブ内部に煤受け入れるか、煙突をスライドさせ、下に袋をつけます。
ウチは秘密兵器があるおかげで、ずいぶん煙突掃除は助かっています。