さて、ハンググライダーを始めやすくするために、価格を落とす方法。
それは、以前から考えていたのですが、「FALCON 1型のオーバーホールニュー機の普及」です。
オーバーホールニューとは、古くて寿命が来てしまった機体を、再び使える部品のみ生かして、消耗してしまった部品のみ新品に交換して、再び使用する機体のことです。
一見、この方法は乱暴そうに聞こえるかも知れません。
しかし、客観的にハンググライダーの部品を調べてみると、消耗しているのはセールと、あと、一部のワイヤー類。コントロールバーまわりの部品程度なのです。
特にセールは古くなるとさすがに見栄えも悪く、性能も確実に落ちます、
しかし、フレーム等はしっかり検品し、へこみや疲労がなければ、実はまだ十分に使えるのです。
よく言われるアルミニュームの金属疲労の問題に関しても、実は、問題となる飛行時間に対し、ハンググライダーは問題にならないほどに少ない時間で、セールの方が先に寿命が来ているのです。
更に、金属疲労も、しっかり目視検査をすれば、金属の表面の色が変わっているので、オーバーホール時にしっかり検査すれば、十分見つけられます。
つまり、安全性にはまったく問題なく、オーバーホールニュー機を作ることが出来るのです。
この方法でFALCONを再生した場合、おそらく、見た目は新機でも、価格は30万円あまりで仕上げることは出来ると、私は見積もっています。
更に期待したいのは、このオーバーホールニュー機が、更に中古として市場に出回ったとき。
当然中古機の値段は、新品のときの価格を基準に決定しますから、今までよりも大幅に価格が下がることになります。
もちろん、この方法は、ウイルスウイング社、および、その輸入代理店であるオーパ様の了解を得る必要があります。
しかし、あまりに高くなったハンググライダーのために、最初に講習生が新機購入をあきらめてしまうよりも、より、手が届き易い価格にしておき、機体の購入をしやすい環境をまず作っておいて、グライダーの販売を促進させていくほうが、私は結果的に、ウイルス社にとっても、オーパ様にとっても、そして、何よりも日本のハング界にとっても利益があることだと考えています。
ただ今のハーネス納期情報。 バックオーダーは3着ですが、大物の仕事が入っているため、ただ今の納期は一ヶ月半ほどになっております。