飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

薪ストーブでヨーグルト作り!

2021-03-24 21:25:42 | 薪ストーブってどんなもの?(what's woodstove)


私はずっと、健康のために毎朝ヨーグルトを食べるようにしているのですが…。

毎朝のこととなると、それなりにヨーグルト代もかかってしまう…。

…。

…。で!

よくよく考えてみれば…。

薪ストーブで簡単にヨーグルトは出来るんですよね!

今夜はそんなお話です。



薪ストーブでヨーグルトを作るのって、実はとっても簡単!

その手順をお話しすると…。

まずは、食べ終わった後のヨーグルトの容器。

この内側には、乳酸菌の種がいっぱいあるわけですから、洗わずにそのまま利用します。

このヨーグルトの空き容器に、新しい牛乳を入れて、軽くかき回す…。

それを、薪ストーブのウォーミングシェルフにのせて一昼夜待つ…。



実は、たったこれだけで、薪ストーブがあればおいしいヨーグルトができてしまうんです!

薪ストーブって、一度火を入れれば、簡単には冷えることはない…。

普通、朝まではほのかにでもその温かさを保ってくれます。

この温度って、ヨーグルトを作るにはもってこい!!なわけなんですね!

…。

正直、なんでこんな便利な薪ストーブの活用方法に、私は気づかなかったんでしょうか?

そんなわけで、私は今、毎朝出来立てのおいしいヨーグルトをいただいております!



薪ストーブって、本当、生活を豊かにしてくれますよね!
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新ハーネスの開発! その5

2021-03-17 21:09:04 | ハーネス(HG harness)
しばらく続きましたこのシリーズですが、今回が最終回!

最終回では、今回の新ハーネスのデザインについて、主にご紹介していきます。



今回開発しましたX-RACER2では、特にハーネス前面について、そのデザインの変更を試みました。

弊社のハーネスを含め、全メーカーの同箇所のデザインは、曲線を強調したいために、ウエットスーツ地、つまり、ネ

オプレンを使うのが当たり前でした。


しかしながら…。

ネオプレンって、高価でそのくせ弱く、しかも、縁取りの帯ゴムを縫製するのに、高い技術が必要だったんです。

この問題を何とかしたかったため、今回のX-RACER2では、ネオプレンの使用は最小限に抑えるようにしました。

それを可能にしたのが、長年培ってきた3D裁断の技術だったんです!



上の写真をよく見ていただけると分かると思うのですが、前部のフェアリングは、3つのパネルと両サイドのネオプ

レンだけで構成される、非常にシンプルなものになっています。


デザインは、できるだけシンプルにするほうが、結果的に美しい形になります。

しかし、シンプルにすることって、実はとても難しいことなんですね!

これができたのも、繰り返しますが、長年の3D裁断の経験の賜物だったと思います。

そして、このフェアリングの中はというと…。

当然、以前にご紹介したRPS(リトラクタブル プレート システム)が使われています!



これですね!

このシステム、肩にかかる負担を大幅に軽減できることはもちろんですが、実は、今までの、世界中のハングハー

ネスで生じていた問題をも解決してしまった、優秀なものだったんです。


その、世界中のハーネスで生じていた問題とは…。

今回のX-RACER2のような、滑らかな曲線を持つ前部のハーネスを作ろうとした場合、どうしても、バックプレー

トを前に伸ばすことができなかったんです!


仮に、バックプレートの前部分を、延長して、美しく見せるために下に湾曲させるとどうなるか…。

パイロットの肩回りがバックプレートにぶつかってしまい、空中での操作が束縛されてしまうんです!

この問題を解決するために、バックプレートの前部分をストレートに近い形状にしてしまうと…。

今度は、ハーネス前部に大きな「段」がついてしまい、見た目にもみっともなく、そして、空気抵抗もおおきなも

のにならざるを得なかったんです。


このため、今までのハーネスでは、美しい形を求めるのならば、バックプレートは短くなり、疲れやすくなっていた…。

疲れにくいハーネスにしようとして、バックプレートを伸ばせば、今度は醜い形のハーネスになってしまっていた…。

こんな問題が実は生じていたのです…。

しかし…。

今回開発したRPSは、このことを見事に解決し、美しいシェイプを持ちながらも、今までになく疲れにくいハーネ

スを作ることが可能となったのです!


このシステム。我ながら、かなりでかした発明だったと思います。


実は、正直言いますと、今回のハーネスを開発しながら、私はもう、これ以上のハーネスは作れないだろうな…。

そんなことを感じながら仕事を進めていました…。

さんざんいろいろなことをいままで試し、その中で使えるものだけを採用して、ハングハーネスを進化させていく…。

それも、このくらいでそろそろ限界のようにも感じます。

おそらく、このX-RACER2くらいで、ハングハーネスは頂点の技術に達したと思います。

私も、あと何年くらいハーネスが作れるかはわかりません…。

いずれはこの技術が失われることはわかっていますから…。

このX-RACER2を、産業遺産に指定してもらってもいいんじゃないですか?真面目に…。
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新ハーネスの開発! その4

2021-03-10 09:06:56 | ハング(hangglider)
ただいま弊社の新レーサーハーネスの開発記をご紹介しています!



さて、今回は、どのようにして、今までのシングルバックプレートタイプのハーネスをグレードアップさせ、性能を上げたのか?

それをご紹介いたしたいと思います。


まず、シングルバックプレートタイプの欠点なんですが、それは、バックプレートの大きさに限界があることです。

バックプレートは、大きければ大きいほど居住性はアップします。

しかし、シングルバックプレートのハーネスで、それが大きすぎた場合…。



テイクオフ時に足がバックプレートにぶつかってしまうんです。

さらに、大きなバックプレートは、ハーネスおよび人間の体の動きも束縛する傾向にあるため…。

ランディング時の体の起き上がりも、やりにくくなっていました。

そこで…。

X-RACER2ではこの問題を解決するため、バックプレートを一部ハーネス本体から離すフローティング式を採用し

ました。




本当に必要な箇所だけハーネス本体とバックプレートをつなげ、後ろのほうは文字通り浮かしてしまったわけですね!

さらに、この「フローティング式」のバックプレートの固定方法をとることにより、新手法をとることができました。

サブバックプレートです。

上図にて、バックプレートの後ろにもう一枚あるバックプレート…。これがサブバックプレートです。

このサブバックプレートは、メインのバックプレートとは切り離されており、ハーネス本体に固定されています。

これが、テイクオフ後プローン姿勢をとるとどうなるか…。



このように、お互いにバックプレートが重なってしまい、実質的に一枚の大きなバックプレートと同じになってし

まうんです!


このようにすれば…。

先にご説明した、テイクオフ時に足がバックプレートにぶつかることを防げ、飛行時もサブバックプレートが効い

てくれて一枚の大きなバックプレートと同じになってしまうため、居住性も向上してしまうんです!


この画期的な機構が、今回ご紹介するX-RACER2に実用的な機構として採用されています。

この機構をとることにより、シングルバックプレートのハーネスでも、ダブルバックプレートタイプのハーネスと同じくらいの居住性を持たせるこ

とができ、なおかつ扱いやすいものができたため、今回採用することにしました。



これから正式に発表させていただくX-RACER2

ダブルバックプレートタイプを選択するか…。

はたまた、シングルバックプレートタイプを選択するか…。

そのご参考になれば幸いです!
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新ハーネスの開発 その3

2021-03-04 15:40:23 | ハーネス(HG harness)
ただいま新レーサーハーネスを開発しています。

…。と、いうより、既に開発が終わりました!

今回は、ちょっとその全容をご紹介いたします!




写真は今回開発した、X-RACER2になります。

外観上の一番の変更点は、前部に、3D裁断を駆使したフェアリングが装備されたことです。



これ、ハーネス本体の曲面の上に、さらに3D裁断のフェアリングを付けるという、技術的にとても難しい技を使い

ました。


今まで、弊社は3D裁断を得意として、すべてのハーネスにその技術を使ってきましたが、今回のX-RACER2では、その技術の頂点が使われていま

す。

従来は、この部分はすべてネオプレンが使われていましたが、ネオプレンは単価が高いこと、切り裂き、ひっかきなどの物理的な

力に弱いこと、さらに、実は縫製に高い技術が必要とされる…。などの欠点を持っていました。

今回のX-RACER2では、それらの欠点をなくすため、半分以上にハーネス本体と同じ生地を使用しましたが、先にも述べたように、それを行うには

非常に高い3D裁断の技術が必要だったのです。

だから今までのハーネスでは使用できなかったんです。

このコロナ渦の影響で時間ができた?ため、今回思い切ってそれに挑戦してみることができました。


今回のX-RACER2では、今までのハーネスではなかった特徴を持っています。

それは、2タイプ選べることです!

一つのタイプは、いままでEXEで作り続けていたダブルバックプレートタイプ

もう一つが、シングルバックプレートタイプです。

言い分けるために、先のダブルバックプレートタイプは

X-RACER2 W

そして、あとのシングルバックプレートタイプは

X-RACER2 S

になります。

これ、それぞれに良い点があるため、このような一つのハーネスで2種類のシステムを持つものを発表することにしたんです。

まず、最初のWタイプですが、メインラインのスライド量が少ないため、自然なテイクオフとランディングが可能

さらに、ピッチ角変更の機構がシンプルなため、極めて信頼性が高いのが特徴です。

このWタイプ。私はフレキシブルウイング機、もしくは、小柄な方にお勧めします。

そして、Sタイプなんですが、こちらは、ランディング時にスムーズな起き上がりが期待できます。

固定翼機、および、大柄な方にお勧めです。

私は、シングルプレートタイプのハーネスは作らないつもりでいましたが、技術の進歩でダブルバックプレートタイプに匹敵するだけの居住性、使

いやすさ、そして、信頼性が実現したため、今回はシングルバックプレートタイプについても発売することにしました。

さて、それではシングルバックプレートタイプに、どんな技術を投入したのか…。

それについては次回にご説明します。

まだまだこのシリーズは続きますよ~。

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