先日近所の方からご相談…。
「不要なエンジュがあるけど薪にいらない?」
現場に行ってみると、10年以上乾かした虫食いだらけホコリだらけの直径30センチくらいのエンジュが、駐車場の隅におかれていました。
エンジュは本来とても高価な木材で、椅子や家具などに使うには最高の材料です。
ただ、今回のものは伐採の後に皮をはがずに放りっぱなしにしてしまったため、虫食いだらけで価値がありそうには見えません…。
ウチは薪が十分にあったのでしばらく考えましたが、紹介してくださったご近所さんも処分に困っていたため、とりあえず頂くことに決めました。
現場に行ってチェンソーを入れます。
軽トラ一杯程度だったので、30分ほどで全部玉切りし、家に持って帰ります。
腐ってもエンジュ…。切り口を見るとエンジュの特徴である芯と表皮のきれいなツートンカラーを見ることができます。
久々に薪作りが出来るので、ついついテンションが上がってしまい、そのまま薪割りに…。
結局午前中だけで軽トラ一杯分、玉切りから薪割りまで全部やってしまいました。(笑)
その夜、本当は10年以上乾燥させていても丸木のままだったので、少しは置いて乾燥させた方が良いのですが、待ちきれずに作りたてのエンジュの薪を早速焚いてみました…。
すると、コレかなり良い薪のようです!
カロリーも高く、火持ちも非常に良いです!
とても良い薪を手に入れられました!!
これからはこのエンジュの薪を焚く楽しみが増えました。
薪って、一般的にはクヌギやナラ、カシなどが好まれますが、こんな希少な木のなかにも結構良い薪が存在しています。
以前頂いた「モチノキ(庭木などに使う)」もなかなか良い薪でした。
薪ストーバーとして、そんな良い薪とめぐる会えるのも、なかなか楽しいものです。
ちなみに…。
全部勢いにのって切って割りまくってしまいましたが、考えてみたらエンジュの芯の部分はほとんどひび割れもなく虫も食っていなかったので、ひょっとしたら家具職人の方が欲しがったかも!
この界隈には何人かの家具職人の方が、オリジナリティあふれる家具を作っているので、ちょっと珍しい木が手に入ると、いつも声をかけていました…。
頭の中が「薪モード」になっていたので、最後までそのことに気がつきませんでした…。