飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ハーネスの真実8

2011-01-29 17:47:39 | ハーネス(HG harness)

Photo 皆さんは、定期的にハーネスのファスナーにシリコンスプレーを塗布していますか?

残念ですが、結構使いっぱなしの方を多く見受けます。

以前にもご紹介しましたが、ハーネスに使われているファスナー(YKK#10コイル)は、外見上異常がなければ、ほぼ半永久的に使用することが出来ますが、シリコンスプレーによるメンテナンスがなされていなかったり、泥等の汚れがついたまま使用されたりすると、ファスナーが使えなくなってしまいます。

ですから、こまめにファスナーにはシリコンスプレーを塗布するようにしましょう。

メンテナンス頻度としては、月に一度程度塗布していれば十分でしょう。

ちなみに、シリコンスプレーはたいていのホームセンターで売っています。

価格も最近では200円を切っていることもあります。

なお、絶対にCRC等の油分を含むものは使用しないでください。

砂や埃がついてしまい、ファスナーが磨耗して使えなくなってしまいます。

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ハーネスの真実7

2011-01-27 21:17:00 | ハーネス(HG harness)

今回から、ちょっと基本的なことについて連載を進めて生きたいと思います。

まず、DHVスタンダードのメインラインについて…。

なにそれ?という方がほとんどではないでしょうか?

これは、ハーネスのメインラインの長さについて、規格化したものをいいます。

よくグライダーが変わると、スイングラインの長さが合わず四苦八苦することがありますが、DHVスタンダードの長さでハーネス、スイングラインが作られていれば、とりあえずは長さが合うというものです。

これは、ハーネスとスイングライン長に関する先の問題を解決するために決められたもので。DHV最高の業績(失礼!)といわれているものです。

現在のハーネスは、注文時に何も指定しない場合は、そのハーネスのメインラインの長さはDHVスタンダードの長さで作られます。

もちろん弊社のハーネスもそうです。

正直言いまして、現在はこのDHVスタンダードがあるため、グランダーを乗り換えてもスイングラインとハーネスのメインライン長はあうはずなのです。

しかし、結構この長さが合わず四苦八苦している場面を目にします。

この理由は、はっきり申しましてユーザーの勉強不足が多いです…。

せっかく先の規格の長さがあるにもかかわらず、わざわざハーネスのメインライン長を、自分が昔使っていたハーネスのラインの長さにあわせてメーカーに改造させたりした結果、結局いつまでも苦労するハメになっているのです。

私からの希望として、早く、全てのハーネスのメインラインとグライダーのスイングラインの長さがDHVに統一されることを望んでいます。

ちなみに…。

DHVスタンダードのスイングラインの長さは、スイングラインの最下部、カラビナがかかる場所より、ベースバーの最上部までの距離が約127センチとなる長さになります。丁度50インチの長さという言い方も出来ますね。

スイングラインとハーネスのメインラインの長さについては、個人的な好みもかなり入ってきますが、その場合、上記のことが分かっていれば、よりスムーズにこれらの長さをあわせ、快適に飛ぶことが出来ます。

たとえば、あなたが仮にDHVスタンダードより2センチ低目が好みの場合、ハーネスのメインラインをあらかじめ2センチ低めにするといった注文の仕方をするのです。

このDHVスタンダードについては、各社で若干長さの違いは出ますが、それでも、このようなスイングラインとハーネスのメインラインの長さに規格があることを知っているだけでも、ずいぶん手間が省けることになると思います。

 

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男の紫電改

2011-01-18 21:36:20 | ロマン飛行(romance of flying )

先日、女房と四国旅行に行った際、半ば強引に私は愛媛県は愛南町にある「紫電改保存館」に行きました。

紫電改とは、太平洋戦争後期、海軍が採用していた戦闘機です。

Cimg0444

太平洋戦争後期、日本の領土だった硫黄島がアメリカ軍におとされて、B-29をはじめP-51等の戦闘機が日本に直接攻撃を加えることが出来るようになりました。

このとき、アメリカがどうしても破壊したかったのは、日本の軍事工場。

この軍事工場のなかでも重要なものが、広島や呉などにありました。

このままでは、アメリカ軍にこれらの工場を爆撃されて日本が戦えなくされてしまうため、海軍はそれらの施設を守るために、特攻に行かすには惜しい操縦技術を持つパイロットを四国の松山に集め、空の守りを固めたのです。

そして、このとき採用されたのがこの「紫電改」。

零戦ではすでにP-51などのアメリカ軍機と対等には戦えなくなったため、海軍が採用を決めた戦闘機です。

この当時、海軍の航空隊は若者のあこがれであり、大変な競争率だったそうで、いわゆる「予科練(海軍のパイロット養成校)」はエリートの集まりだったそうです。

松山の部隊には更にこの中の選りすぐりが集められたわけであり、いってみれば、エリート中のエリートが集められたという言い方も出来ます。

この紫電改が戦ったのは昭和20年の7月24日。

この日はアメリカ軍機500機に対し、紫電改20機で応戦したそうで、そのうち紫電改の損失は6機。つまり、この数の差で対等に戦ったといえると思います。

常識的に考えれば、話にならない戦力の差。しかし、それでも対等の戦いが出来たことは、いかにエリート中のエリートが、松山に集められたかをうかがうことが出来ます。

ちなみに、紫電改展示館にある機体は、その損失のうちの一機で、敵に落とされたものではなく、エンジン不調のため着水したものと言われています。

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ハーネスの真実 6

2011-01-15 20:51:47 | ハーネス(HG harness)

先日、スカイライン社のハーネスの修理を受けましたが、ゼロドラッグの最新型を見て、なかなか良いアイデアが採用されていたため、思わずうなずいてしまいました。

Cimg0389 これはフロントファスナーを撮影したものですが、今まではファスナーの付け口は胸元から始まっていましたが、その方法だとファスナーの合わせ目がなかなかはめられず苦労していました。近くが見えない老眼の方(私も最近危ない)は、なおのこと苦労していたものです。

それを改善するため、新しいスカイライン社のハーネスはファスナーを写真のように延長していたのです。

これはなかなか良いアイデアと私は思いました。

この方法ならば、ファスナーの合わせ口が見えやすいため、ずいぶんその取り付けが楽になるはずです。

そこで弊社も、早速このアイデアは採用したいと考えています。

ハーネスオーダー時に何もご要望がなければ今までどおりのファスナー取り付け方法にて出荷させていただきますが、もし、お客様が写真の方法をご希望の場合は、一言オーダーフォームに「延長ファスナー希望」と書いていただければ、オーバーチャージ無しでこの方法にてハーネスを作らさせていただきます。

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