今回から、ちょっと基本的なことについて連載を進めて生きたいと思います。
まず、DHVスタンダードのメインラインについて…。
なにそれ?という方がほとんどではないでしょうか?
これは、ハーネスのメインラインの長さについて、規格化したものをいいます。
よくグライダーが変わると、スイングラインの長さが合わず四苦八苦することがありますが、DHVスタンダードの長さでハーネス、スイングラインが作られていれば、とりあえずは長さが合うというものです。
これは、ハーネスとスイングライン長に関する先の問題を解決するために決められたもので。DHV最高の業績(失礼!)といわれているものです。
現在のハーネスは、注文時に何も指定しない場合は、そのハーネスのメインラインの長さはDHVスタンダードの長さで作られます。
もちろん弊社のハーネスもそうです。
正直言いまして、現在はこのDHVスタンダードがあるため、グランダーを乗り換えてもスイングラインとハーネスのメインライン長はあうはずなのです。
しかし、結構この長さが合わず四苦八苦している場面を目にします。
この理由は、はっきり申しましてユーザーの勉強不足が多いです…。
せっかく先の規格の長さがあるにもかかわらず、わざわざハーネスのメインライン長を、自分が昔使っていたハーネスのラインの長さにあわせてメーカーに改造させたりした結果、結局いつまでも苦労するハメになっているのです。
私からの希望として、早く、全てのハーネスのメインラインとグライダーのスイングラインの長さがDHVに統一されることを望んでいます。
ちなみに…。
DHVスタンダードのスイングラインの長さは、スイングラインの最下部、カラビナがかかる場所より、ベースバーの最上部までの距離が約127センチとなる長さになります。丁度50インチの長さという言い方も出来ますね。
スイングラインとハーネスのメインラインの長さについては、個人的な好みもかなり入ってきますが、その場合、上記のことが分かっていれば、よりスムーズにこれらの長さをあわせ、快適に飛ぶことが出来ます。
たとえば、あなたが仮にDHVスタンダードより2センチ低目が好みの場合、ハーネスのメインラインをあらかじめ2センチ低めにするといった注文の仕方をするのです。
このDHVスタンダードについては、各社で若干長さの違いは出ますが、それでも、このようなスイングラインとハーネスのメインラインの長さに規格があることを知っているだけでも、ずいぶん手間が省けることになると思います。