飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

首長竜の首はなぜ長い?パート2

2021-06-10 21:10:16 | うんちく・小ネタ(absurd story)
以前、私はこのブログの中で、「首長竜の首はなぜ長い?」というものを掲載させていただいたのですが、これが

思いのほかアクセス数が多い!


同テーマは、古生物学などで結構大事なものでもあると思いますので、その方面の知識は全くない私ではありますが、アマチュア物理マニ

アの意見として、再びこのテーマについて、前回よりもわかりやすく掲載してみたいと思います!




前回のあらすじ…。

私が以前北海道を旅していた時のこと。穂別町(現、むかわ町)にある博物館で、ホベツアラキ竜、通称ホッピーという首長竜の

骨格標本に出会いました。

そして、その解説文の中に、実は首長竜の首がなぜ長いのか、いまだに分かっていないということを知りました。

その事実を知り、「首長流の首がなぜ長いのか、想像をめぐらせて考えたらきっと面白いに違いない!」

そう考えたのです。そして…、いつしかこのことを考えることに、私はハマってしまったのです!



前回でも申しましたが、陸上動物で首が長いといえば、キリン。恐竜でも大型の草食竜でかなり首の長いものがいますが、これらはより高

い場所の葉っぱを食べるために、首が長くなったと考えられています。


水中動物の首長竜では、どうやらこれと同じ理由で首が長くなったとは、ちょっと考えられません。

一瞬ですが、「水中から首を伸ばして陸上のものを食べていたのでは?」と、考えましたが、そんなことをするくらいなら、初めから陸上生活に適

した体に進化したはずです。

更に…。

首長竜が長い首を伸ばして水中を泳ぎ回っていたとしたら、ちょっとおかしなことがあることにも気づきました。

そもそも、首長竜を紹介するときに…。



こんな絵が良く使われていますが、コレ、改めて考えるとおかしいんです!

もし、首長竜がこの絵のように、長い首を振り回して獲物を捕ろうとした場合、長い首を振り回した時の水の抵抗が大きく、機敏な動きは

無理なように思えます。


もたもたしてる間に、獲物が逃げてしまいます!

また、泳ぎ回って獲物を捕るのであれば、より早く泳げるように、尻尾にヒレがつく方が効率的です。

更に、泳ぎ回って獲物をとる動物といえば、サメやイルカなどが思い出されますが、彼らは首がなく、口が大きくなる進化を

遂げています。

もし、首長竜が泳ぎ回って獲物をとっていたのであれば、サメやイルカのように、首がなく口が大きく進化していったはずです。

(調べてみると、やはり、首長竜の近縁の動物で、首がなくて口が大きく進化したものが実在していました!つまり、首長竜の一部は泳ぎ回って獲

物をとる道を選択した結果、やっぱり、首がなくなって口が大きく進化したということです。)

…。と、言うことは、首の長い首長竜が泳ぎ回って獲物をとっていたとは、ちょっと考え難い!

と思えるのです。

また、首長竜の首がなぜ長いかについて考えているうちに、とても面白いことにも気づきました!

よく、首長竜を紹介するときに…。



こんな写真が紹介されますが、これ、改めて考えてみるとおかしいんです!

なぜならば…。

首長竜が、その長い首を持ち上げていたら、首の重さも相当あるので、その分体が沈んでしまうはずです。

そうすると、体が沈んだ分、肺にかかる水圧が増えますから、呼吸が困難になるはずなんです!



もし、首長竜が水中生活をしていたとしたら、きっと、水圧で呼吸が困難にならないように、下の絵のような体勢で呼吸してたはずです。



こう考えていくと、やっぱり、首長竜のあの独特な体型では、水中で生活するには不都合が多すぎるため、そんな場所で彼らが生活してたとは考え

難いんです…。

それでは、首長竜はどんな場所で生活していたのか…。

まず、彼らが生きていた時代は、陸、そして、海にも恐ろしい敵がいました。

陸には皆さんご存知、ティラノザウルス系の肉食獣がいました。



そして、意外に知られていないのですが、実は海にはもっと恐ろしい敵が住んでいました。



モササウルスです。

モササウルスは、もしティラノザウルスと戦うことがあったとしたら、モササウルスが勝つだろうといわれている超獣です。

(ちなみに、モササウルスは恐竜ではなく、今のトカゲの仲間。今更なんですが、今回話題にしている首長竜も、実は恐竜ではなく、同じトカゲに

近い仲間なんです。)

こんな恐ろしい相手に、首長竜が勝てるわけはありません!

…と、言うことは…。

首長竜は、こんな恐ろしい敵から身を守ることができ、まるっきりの水の中ではなく、しかし、それなりの水があ

りながらも体が沈まない、ある程度下地がしっかりした場所に住んでいた!


そんな結論が私の中に出来上がったんです!

で、そんな場所として、思いついたのが…。

首長竜が生きていた場所って、深く生い茂った「藻」の海の上なんじゃない!

そんな考えが、私の中で湧き上がりました!

首長竜は、そんな藻の生い茂った海域を住みかとして、そこにいた小動物をとらえていたんじゃないか?という考えです。

絡まるような藻の海で、首長竜は藻の中に首を突っ込んで獲物を捕らえているうちに、その首がどんどん首が長くなり、そして、藻に絡まらないよ

うに尻尾にはヒレはつかず、前足と後ろ足のヒレで藻をかき分けるようにして獲物を探していた…。

もし、本当に首長竜がそんな生い茂った藻の海に住んでいたとしたら、上で紹介した首長竜の天敵であるティラノサウルスやモササウルスもそのよ

うな場所に入ることはできず、きっと彼らにとって天国だったのではないかと思うのです。

しかし…。

ちょっと首が長いくらいなら上に説明した説もうなずけるのですが、ホベツアラキ竜通称ホッピーの骨格標本を見ていると、ちょっと異常に首が長

くなっているように思えます。



この疑問に対し、私は次のような考えを持つようになりました。

それは…。

長い首を持ち上げて、空中から獲物を見つけて、それを捕らえるようになった…。だから、あんなに不自然なほど

に首が長く進化した…。


もし本当に、首長竜が深く生い茂った藻の海に住んでいたとしたら、どんなに首が長くなっても、先に説明した「水圧による呼吸困難」の

問題も解決できるため、彼らはより多くの獲物を捕らえるために、どんどん首が長く進化していくはずです。


これが、ホベツアラキ竜、通称ホッピーが、あんなに長い首を持つようになった理由だと、私は思うようになったのです。



そんな、首長竜は深い藻の上で生活していたという説の他にも、もう一つの可能性として…。

首長竜は、遠浅の干潟の上を生活の場にしていたことも考えられると思います。

干潟の上ならば、先に説明した「首を持ち上げた時の、水圧の問題」も関係なく、同時期に天敵であったティラノザウルスやモササウルスからもそ

の身が守れそうです。

ただし…。

この場合、干満の差に合わせて、天敵に襲われない領域に移動し続けなければいけないと思います。

また、首長竜が生活し続けるためには、それなりに大きな干潟が必要になると思います。

どちらかというと…。

そんな干潟で生活するには、首が長く進化するよりも、例えるならば、「ウナギ」のような形に進化していった方が、干潟での移動に都合が良く、

獲物を捕らえやすかったんじゃないか?という考えもできると思います。

いずれにしても…。

当たり前のように図鑑で見ていた、長い首を持った首長竜。

その長い首の「理由」が、実は未だに分かっていないなんて、とっても「意外」なことと思いません?

そして、その理由が分かっていない現在、誰でもその長い首の理由を、自由に想像を巡らせて詮索できるなんて、

とっても面白いことだと思いませんか?


ちょっと暇な時間が出来たら、あなたもなんで首長竜の首が長いのか考えてみるのも、面白いと思いますよ!

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ずるいぞ!インド式二けた掛け算!

2021-06-07 19:59:19 | うんちく・小ネタ(absurd story)
私、いままでずっとインドの人って凄い!と、思っていました…。

なぜかというと、二けたの九九ができるからです!

でもコレ、ずるい方法があることを知ってしまいました!

今夜は、そんなズルいインド人の二けた九九のご紹介です。



まず、私たち日本人は、二けたの掛け算をするときはひっ算を使いますよね!

例えば12×23を、ひっ算でやると…。



緑の線、赤の線の順番で掛け算をして、それを足し合わせて276の答えが出ました。

しかし…。

インド式は違います。

なんと、インド式では違う太さの棒を組み合わせるのです!

太い棒は10の位、細い棒は1の位。を表します。



それがどうしたの?と、言われそうですが…。

10の位の棒、太棒と、1の位の棒、細棒の交点を見てほしいんです!

まず、太棒と太棒の交点、つまり、10の位同士の交点の数を数えてください。



2つありますよね!

次に、太棒と細棒の交点の数を数えてください。



7つありますよね!

最後に、細棒同士が交わっている場所の数を数えてください。



6つですよね!

上記の数を並べてください。

276になりませんか!

これが、インド式二けた掛け算のやり方なんです!

あれあれ?という声が聞こえてきそうですが、コレ、単純に掛け算の順番が、私たちの使うひっ算に対し、ちょっと変わっただけなんです。

まず、太棒同士の交点なのですが、これは…。



10×20を表していますが、インド式では10×10が2つある…。つまり、200と考えるわけですね

次は、太棒と細棒の交点は、10の位を表すわけで…。



私たちが使うひっ算のこの部分なわけですね!

最後に1の位は…。



この部分を表すわけです!

やっていることは同じなわけですね!


私たち日本人は、ひっ算を使ったりそろばんを使って計算しますが、インド人はこのようにして計算しているらしいのです!

(インド式には他にも方法はありますが、基本原理は全部同じで、今回の方法が一番わかりやすいので、この方法でご紹介いたしました。)

インド人がズルいのは、二けた掛け算をするとき、この棒を頭の中に浮かべて交点の数を数えていただけなんです

ね!


ちょっとズルいと思いません?

でも…。

なんだかんだ言っても、こんな簡単な方法で二けたの掛け算をやってしまうインド人は、やっぱりスゴイです!

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ひょっこりひょうたん島!

2021-06-04 18:12:57 | 日記(diary)
先日、東北を巡った際、以前より気になっていた場所に立ち寄ってみました。



岩手県大槌町にある、「蓬莱島」といいます。

周囲が200メートルほどの、かわいい島で、防波堤がつながっているので、歩いて渡ることができます。

この島、私の年代以降の方には、実は、結構なじみのあるテレビ番組の、そのモデルとなった島として有名です。

これです↓



あ~!と声を上げた方もいらっしゃると思います。

私はかろうじてリアルタイムでこの番組を見た記憶があります。(まだ幼稚園に入る前でした。)

たとえリアルタイムで見たことのない方でも、「ひょっこりひょうたん島」は、どこかで聞いたことがある方も多いと思います。

もう50年も前に、NHKでやっていた人形劇なのですが…。

とにかく、見ていて楽しかった記憶があります。

子供むけ人形劇なのですが、ストーリーも面白く、ミュージカル仕立てで、今から考えてみると、すでに完成されたものがあったと思いま

す。


だから、これだけ時間がたっても、この人形劇は忘れられていないのでしょう。

気軽に行ける場所なので、もし三陸方面へ行かれることがありましたら、立ち寄ってみると面白いかもしれませんよ!


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