七回にわたりご紹介してきた、イタリア、バッサノのモンテグラッパエリア。
ここのエリアには、日本のハングスクール、ショップが目指すべきものがあると感じて、ご紹介してきました。
本来、ハングのスクールやショップは、お客様が居心地の良い場所、空間を提供していかなければならない場所と、私は常々考えていました。
ハングを楽しみにくるお客様はいろいろなタイプの方がいると思います。
コンペティター、サンデーフライヤー等タイプはさまざまです。
しかし、皆さんに共通していることは、エリアやショップに自分の居心地の良い空間があるからとびに来ているのではないでしょうか?
フライヤーも、社会に戻れば普通の人。
社会の中では当然いろいろなことがあるはずです。
そして、当然、いろいろなことに悩みながら日々を送っているはずです。
ハングエリア、ショップというものは、飛ぶことだけを教えるだけでなく、そんな人をやさしく受け入れ、そして、癒してあげる…。そんな場所を提供することも重要であると私は考えています。
そうすることにより、お客様は新しい自分を取り戻し、社会に帰っていくことができる…。そして、再び山にも飛びに来てくれる…。
それを数多く繰り返すことにより、私は、たくさんのハングフライヤーが山に来てくれるものと考えています。
そのような、私の考えていた理想的なエリア。それが、バッサノのモンテグラッパだったのです。
日本のスクールを見ていると、正直、社会人の方が居心地の良い場所になっているショップが少ないのではないでしょうか?
学生も、いつかは社会人になります。
その社会人が居心地の悪いスクールでは、正直、スクールを継続していくことは困難になっていくであろうと私は考えています。
社会が、そして、多くの人が自分の居場所を求めてくる「居心地の良い場所」を作る事が、私は、今、日本のハングスクール、ショップが一番やっていかなければならないことのように思えるのです。
写真は、モンテグラッパのテイクオフの風景です。
当日きていたのは、ドイツからきたツアーの方たち。
写真のフライヤーは引率のイントラの方ですが、私たちが日本から来たと聞いて、「ナオキは知っているか?」といきなり聞かれてしまいました。
知っているも何も…。(笑)
フライヤーの世界は、みんなどこかでつながっているのかも知れませんね…。
私たち夫婦のヨーロッパ8000Kmレンタカー旅行。ただ今快調連載中。
http://tabisuke.arukikata.co.jp/album/8877
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