痛ましいとしか言いようのない軽井沢町で起きたバス転落事故…。
将来ある大勢の若者が被害を受けた同事故が起きてしまったことは、本当に残念で仕方ありません。
この事故に関し、今はバス運営会社の責任が問われていますが、実は私は少し違う考えを持っています。
と、言いますのは、事故現場の道路は私は以前よりよく走っている道路で、そこを走るたびに道路の構造に危険があるのでは?と感じ
ていたからです。
実は事故現場道路、見た目よりも下り勾配がきついという落とし穴を持っています。
これ、なぜ下り勾配がきついことがドライバーに分かりにくいかというと…。
まず、碓氷バイパスは曲がりくねった上り坂ですが、道そのものは走りやすく、結構スピードが出せます。
だいたいここを通るときは、スピードが出せるためどの車もフルパワーを出して登っているのではないでしょうか?
碓井バイパスはちょっと珍しいくらいスピードが出せる峠道なのです。
ドライバーは誰しもこの峠道を登るうちにスピードが速いことに目が慣れてしまうのです。
そして、峠を登り切り、軽井沢町へと入るのですが、ここでスピードが速いことに気づかず下り坂へと突入するのです。
しかも、下りに入ってもその急こう配になかなか気づかないのです。
ここからが本題の「なぜ下り勾配にドライバーが気付かないか?」ということですが…。
一つはずっと上り坂を長時間登ってきていたため、道路の勾配の感覚がマヒしていることがあると思います。
次に、下り勾配に入ってからは坂の勾配が分かるような垂直な建築物が全くなく、あるのは斜めに伸びたブナ林だけなので、下り勾配
の感覚がつきにくいのです。
そのため、私はここの現場を通るときは、いつも次のような運転をしていました。
まず、スピードが速いまま峠を超えて下り坂に入ります。
この時ギアは5速です。
そして、下っていくのですが、坂の下り勾配が上記の理由で分かりづらいため、スピードがどんどんついてしまい慌ててシフトダウン
をしてエンジンブレーキを効かせようとします。
この操作をしないと、スピードがついたまま峠を超えて、さらに、思いもよらない下り勾配でさらに速度が速くなった車体を、フット
ブレーキに頼って減速しようとしてもフェード現象(ブレーキの能力を超えた効かせ方をしようとして、ブキ
ーキが加熱。結果ブレーキが効かなくなる現象)になってしまうからです。
シフトダウンによるエンジンブレーキで、車体はようやく減速に入りますが、実はそれでも結構早いスピードでカーブに進入すること
になります。
ここで、昨日ニュースで聞いて驚いたのですが…。
事故車はオーバーレブ、つまり、エンジンの過回転を防止するために、低いギアへのシフトダウンを抑止するシステムが備わっていた
そうです。
もし、このシステムが作動していたのであれば、フットブレーキではフェード現象になるのは当たり前であり、ギアがニュートラルに
入っていたことも頷けるのです…。
ひょっとしたら、このシステムがなかったら、結果は大きく違っていた可能性も否定できないように思えます。
更に悪いことに運転者は大型車の運転に慣れていなかったと聞きます。
そして、ちょっと疑問に思うのですが運転者はこの道を走り慣れていたのでしょうか?
事故の状況を客観的にみると、まるでこの道を初めて走った時のような事故の起こし方に、私は思えてならないのです…。
ここで、私なりにどうすればあの痛ましい事故が起きなかったのか考えてみたのですが…。
まず、峠を超えて下りに入りだしたところで、車のスピードが実感できるように、よくカーブの手前で減速を促すように引かれている
あのラインを、下りに入ってから最初のカーブまでずっと引いていれば、事故の抑止になるのでは?と思います。
あのラインが引かれていれば、ドライバーは反射的に「この先には危険がある!」と考えて減速すると思います。
二つ目に車、道路の特徴をよく理解したドライバーの起用があります。
まだはっきりとはわかりませんが、今回の事故は、ドライバーがいろいろなことに慣れていなかった可能性が高いように思えます。
三つ目は、車の最終的な危険回避にかかわるようなシステム、今回はオーバーレブ防止のシフトダウン抑止システムですが、このような最終的
な危険回避に効いてくるシステムは、十分検討した上で採用しなければならないのではないか?と感じます。
昔、小牧空港で中華航空の旅客機が「GO AROUNDモード」に設定していたことをパイロットが忘れ、操縦が思い通りにならないことでパニック
に入り飛行機が墜落した事故がありました。
これなども、技術者の浅知恵で余計な制御システムを作ってしまったがための事故だったと記憶しています。
とにもかくにも…。
今後二度とこのような痛ましい事故を繰り返さないように、真剣に考えて行く必要があると私には思えます。
将来ある大勢の若者が被害を受けた同事故が起きてしまったことは、本当に残念で仕方ありません。
この事故に関し、今はバス運営会社の責任が問われていますが、実は私は少し違う考えを持っています。
と、言いますのは、事故現場の道路は私は以前よりよく走っている道路で、そこを走るたびに道路の構造に危険があるのでは?と感じ
ていたからです。
実は事故現場道路、見た目よりも下り勾配がきついという落とし穴を持っています。
これ、なぜ下り勾配がきついことがドライバーに分かりにくいかというと…。
まず、碓氷バイパスは曲がりくねった上り坂ですが、道そのものは走りやすく、結構スピードが出せます。
だいたいここを通るときは、スピードが出せるためどの車もフルパワーを出して登っているのではないでしょうか?
碓井バイパスはちょっと珍しいくらいスピードが出せる峠道なのです。
ドライバーは誰しもこの峠道を登るうちにスピードが速いことに目が慣れてしまうのです。
そして、峠を登り切り、軽井沢町へと入るのですが、ここでスピードが速いことに気づかず下り坂へと突入するのです。
しかも、下りに入ってもその急こう配になかなか気づかないのです。
ここからが本題の「なぜ下り勾配にドライバーが気付かないか?」ということですが…。
一つはずっと上り坂を長時間登ってきていたため、道路の勾配の感覚がマヒしていることがあると思います。
次に、下り勾配に入ってからは坂の勾配が分かるような垂直な建築物が全くなく、あるのは斜めに伸びたブナ林だけなので、下り勾配
の感覚がつきにくいのです。
そのため、私はここの現場を通るときは、いつも次のような運転をしていました。
まず、スピードが速いまま峠を超えて下り坂に入ります。
この時ギアは5速です。
そして、下っていくのですが、坂の下り勾配が上記の理由で分かりづらいため、スピードがどんどんついてしまい慌ててシフトダウン
をしてエンジンブレーキを効かせようとします。
この操作をしないと、スピードがついたまま峠を超えて、さらに、思いもよらない下り勾配でさらに速度が速くなった車体を、フット
ブレーキに頼って減速しようとしてもフェード現象(ブレーキの能力を超えた効かせ方をしようとして、ブキ
ーキが加熱。結果ブレーキが効かなくなる現象)になってしまうからです。
シフトダウンによるエンジンブレーキで、車体はようやく減速に入りますが、実はそれでも結構早いスピードでカーブに進入すること
になります。
ここで、昨日ニュースで聞いて驚いたのですが…。
事故車はオーバーレブ、つまり、エンジンの過回転を防止するために、低いギアへのシフトダウンを抑止するシステムが備わっていた
そうです。
もし、このシステムが作動していたのであれば、フットブレーキではフェード現象になるのは当たり前であり、ギアがニュートラルに
入っていたことも頷けるのです…。
ひょっとしたら、このシステムがなかったら、結果は大きく違っていた可能性も否定できないように思えます。
更に悪いことに運転者は大型車の運転に慣れていなかったと聞きます。
そして、ちょっと疑問に思うのですが運転者はこの道を走り慣れていたのでしょうか?
事故の状況を客観的にみると、まるでこの道を初めて走った時のような事故の起こし方に、私は思えてならないのです…。
ここで、私なりにどうすればあの痛ましい事故が起きなかったのか考えてみたのですが…。
まず、峠を超えて下りに入りだしたところで、車のスピードが実感できるように、よくカーブの手前で減速を促すように引かれている
あのラインを、下りに入ってから最初のカーブまでずっと引いていれば、事故の抑止になるのでは?と思います。
あのラインが引かれていれば、ドライバーは反射的に「この先には危険がある!」と考えて減速すると思います。
二つ目に車、道路の特徴をよく理解したドライバーの起用があります。
まだはっきりとはわかりませんが、今回の事故は、ドライバーがいろいろなことに慣れていなかった可能性が高いように思えます。
三つ目は、車の最終的な危険回避にかかわるようなシステム、今回はオーバーレブ防止のシフトダウン抑止システムですが、このような最終的
な危険回避に効いてくるシステムは、十分検討した上で採用しなければならないのではないか?と感じます。
昔、小牧空港で中華航空の旅客機が「GO AROUNDモード」に設定していたことをパイロットが忘れ、操縦が思い通りにならないことでパニック
に入り飛行機が墜落した事故がありました。
これなども、技術者の浅知恵で余計な制御システムを作ってしまったがための事故だったと記憶しています。
とにもかくにも…。
今後二度とこのような痛ましい事故を繰り返さないように、真剣に考えて行く必要があると私には思えます。