飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

ハンググライダーの乗りこなし術 その4

2014-03-17 20:23:47 | ハング(hangglider)

前回はハンググライダーの最小沈下速度の探し方についてご説明しました。

そして、今回はそれを元にして、ハンググライダーをもっとも遠くに飛ばすことが出来るスピード「最良滑空速度」を求める方法についてご説明します。

その前にですが、まず、前回ご説明したグライダーの最小沈下速度について、出来るだけ正確に求めることが必要になってきます。

あなたのグライダーの最小沈下速度は、前回でもご説明したようにハンドリングが重くなり、アドバースヨーが出る直前のスピード、そして、バリオの針が静かな気流の中で、その沈下速度が最小を示しているかどうかしっかりと確認して、その時のスピードを覚えてください。

それでは、最小沈下速度から最良沈下速度を求める方法をご説明します。

それは‥。

‥1.3を掛けるだけ。‥‥です。

そう。単純に1.3を掛けるだけ‥。

実は、これは理論的に証明されているものであり、どのようなグライダーでも、最小沈下速度を1.3倍した速度が最良滑空速度になるのです!

たとえば、あなたのグライダーの最小沈下速度が30Km/hならば、

30×1.3=39Km/h

これが最良滑空速度になるのです!

とても簡単!

これは、逆に言うと「最良滑空速度」が分かれば、そのスピードに1.3の逆数の0.76を掛けてあげると「最小沈下速度」が求められるということにもなります。

この方法ならば、最小沈下速度さえ正確に分かれば、飛びながらでも暗算で最良滑空速度が求められるので、グライダーを乗りこなすうえではきわめて短い時間でそのグライダーの飛ばせ方をマスターすることが出来るのです!

この講座の「その1」で説明したフレアーのタイミングから始まり、最小沈下速度の求め方、そして、今回の最良滑空速度を求める方法‥。

ここまですべてが、実は極めて短い時間で知ることが出来るのです!

もちろんこれらの方法は「おおざっぱ」ではありますが、グライダーを乗りこなすうえではベースになるデータとして十分に使えると思います。

コメント (5)
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