K20D 50-135mm <正伝寺への道>
山の裾野にある正伝寺、青葉が何も言わなくとも美しく、何も言う必要はありません。
K20D 15mm
K20D 15mm
K20D 15mm
正伝寺の庭には、なにか、カメラマンが集まっていました。ここは撮影する場所として有名なのでしょうか?
初老のおじさんがバシャバシャ写真をとっています。いかにも年期が入ったカメラファンという感じです。自信に満ち溢れた撮影です。レンズを変えながら、ポツンポツンとシャッターを切っている当方とは対象的です。ひとしきり撮り終えたおじさんが話かけてきました。<今日は晴れすぎですね、もう少し日が陰らないと写真にならない>と言っています。ベテラン的発言です。<いっぱいレンズをもっていますね><ズームレンズが嫌いなので、どうしてもレンズを多くなってしまうのです>などと話が進みます。<昔は大判カメラをつかっていましたが、今は30万円のキャノンで安物です。コンテストで3回賞を撮ったのですが、審査員の好みで賞が決まるので、バカバカしくなって、今はもっぱら、自分で楽しむために写真をとっています。写真はお金がかかります、以前モデルを雇って撮影した時は40万円かかりました> とても話がしたかったようですが、<所詮、写真ですから、あまり真剣になってもしょうがない>とかいって当方は話を切り上げて、また撮影にはいります。初老の方の何気ない自慢の昔話に(ハイレベルの方々にとっては当たり前の話を遠慮ぎみに話したにすぎないのでしょう、きっと)、ちゃんともっと感心してあげねばならないのに、相変わらず、当方は気が利かない人です。
このシンプルな庭はシンプル故に魅力的です。日差しがきついことは、影と光の対比をどう撮るかが、今日のテーマと思います。おじさんが言うように、日差しが強すぎるとは当方は思っていないのです。その時その時の感覚です。この庭はまだまだ撮りようがあるのでしょうが、当方はこの庭はこれ以上こりたくない。今日は青葉を撮りに来ているのです。
正伝寺を出て、炎天下をかなりあるきます。
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