小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

CP+ 2016 ミラーレス・レポート その1

2016-03-01 19:17:25 | 日記
CP+ 2016 ミラーレス・レポート その1

2016-2-27


写真は全て、Fujifilm X-T10 + Zeiss touit 32mm

1、ソニー・Gマスター・レンズ
まずはSonyコーナーへ。
鳥がぐるぐるまわっているので、何してるのですかと聞くと、鳥はSony α6300で上からAFの試写をやっているので、下ではFE 85mm F1.4 GM SEL85F14GM (19万円、820g)の試写をやっていますとのこと。Sonyは次々にG Masterシリーズを売り出すらしい。FE 85mm F1.4に続いて、FE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GM(23.65万円、886g)、FE 70-200mm F2.8 GM OSS SEL70200GM (価格未定、1480g)。ソニー/ツァイスレンズは解像度とコントラストに焦点をあてている。Gマスター・レンズは、高解像度と完璧なボケ味を目指す、と言っています。ミノルタ・レンズの流れであるGレンズのさらに上をゆくGマスター・レンズで、Zeissの持っていないボケを出そうとしているようです。レンズの表面のスムースさがこれまでと全く違うと言っていました。これは困りましたね。Zeiss至上主義できた当方にとって、おひざ元のSonyがZeissの上をゆくG マスターを出してきた。どうしましょう! みんな高価だし。後程述べる、トークでもFE 24-70mm F2.8 GMを絶賛していました。これで、Zeissも独自路線、Sonyも独自路線が目立ってきたわけで、当分は両者並行して進むでしょうが、もっと先はどうなるのでしょうか? ユーザーにとっても、迷いまくることになりそうです。ポートレート用85mm、標準ズーム、明るくて重い望遠ズームというのはいずれも当方が必要としていないレンズなので、当面は横目で見ていることになりますが、G マスターを使ってみたいという欲望はそう簡単に消せないでしょう。FE 85mm F1.4 GMは覗いてみて、さかんにボケを試しましたが、そう簡単に良し悪しが分かるものではないようです。Zeissの個性とG マスターの先進技術と、実際の絵の魅力がどうなるか? ちょっとの試写で分かったようなコメントをだすより、今後の評判を待ちましょう。






Sony FE 85mm F1.4 GM SEL85F14GM



2、Sony α6300の速写/AF能力
さて、上の方でSonyα6300の試写をしましたが、こんなゆっくり回る模型の大きな鷲を撮っても、当方の小鳥の飛び鳥撮りができるかはちっともわかりません。係りの人にしつこく聞きまくりました。正確な数値はわすれましたが、レリーズタイムラグは0.05秒、AFタイムラグは0.05秒。液晶タイムラグの数値は発表していないと、これまでの情報と同じことを言っていました。一つだけ重要な情報を得ました。通常の液晶タイムラグをすっ飛ばす仕組みが付いていて、よくわからなかったのですが、なにか速写時に直接ファインダーに画像を飛ばして、一眼レフと同等のシャッターラグを生み出しているとのこと。とにかく速写に関して、まじめに一眼レフに追いつこうとする姿勢があることは確かで、当方が文句をいいまくっていたAFに関しても真剣に対応しているように見受けられます。他社のミラーレスが、ミラーレスの欠点をうやむやに商売しているのに対して、Sonyさんはくそまじめだなと思うのです。

3、Sonyさん今後の予想
 いつもCPでソニーさんはその後の新商品に関して、だんまりを決め込むので、だまされてばかりいるのですが、当方はこんなことを予想します。速写やAFに関してSony α6300で進歩があったとすると、それは遠からずSony α7シリーズに反映して、またSony α7RIIIが出てくるか? さすが1年で新しくするとユーザーが怒るから、それより前にSony α9シリーズが出てくる可能性があります。全てで一眼レフを抜いたと自信を持った時にSony α9シリーズが出る、それはそう遠くない。もう一つ、後程述べるペンタックスK-1フルサイズが高画素数と超高感度を両立させていることから、Sony α7S/SIIは4K動画以外の魅力が無くなってしまった。これを挽回する動きがこれも遠からずでてくる。まずはフルサイズ高画素数、高感度に先進AFを加えた超インパクト・これでもかミラーレス、Sony α9を今年の秋以降に出してくると予想されます。Sony α9 & Gマスター・レンズとは、なんとお金がかかることか。どうやら、相当お金を貯め込んでおく必要があります。

3、ネイチャーフォトグラファー柏倉陽介
Sonyコーナーで柏倉氏のトークをやっていました。当方は写真家を良く知らないのですが、この方はまじめで結構気に入りました。Sony α7RII中心のネーチャー・フォトです。  1)オーロラ撮りでISO 3200~12800あたりをガンガン使っていること、2)これから発売されるFE 24-70mm F2.8 GM SEL2470GMを絶賛していること、3)Sony/Zeiss FE 16-35mmF4やSony/Zeiss 55mm F1.8も良く使っていること、4)とにかくとんでもなく大きなモニターでSony α7RIIのフォトが映し出されて、高画素数がとっても強調されていること、5)Sony α7SIIも登場しましたが、ほんの数枚で、これは殆ど4K動画撮影に使われていると思われること 6)風景+星空の写真は撮って見たいと思ったこと、この場合Sony α7SIIでなくて、主としてSony α7RIIで長時間露光を選択していること 7)Sony α7のブライトモニタリングシステム(低照度時には一時的に画像を 明るくして、液晶の視認性を高める。暗所でも構図を しっかりと確認できる)を必須であると言っていること。8)Sony α7シリーズ軽いことはいいことだと強調していること 9)Sony α7RIIは-40℃でも問題なく作動するということ10)とにかくSony α7RIIでプロの絵がどんどん生まれること、などが記憶に残っています。










右がSony α7RII、左がSony α7SIIでこちらは動画を撮っていると言っていました。

CP+2016は入口を入ると、入口側の一面はミラーレス陣営、反対側はCanon, Nikon, Pentaxの一眼レフ陣営と相対しています。 Panasonic は反対側ですから、一眼レフ陣営よりミラーレス陣営の方が大きいことになります。

さんざん文句を言われていたSonyさんのカメラも、なにか確固たる地位を確保したようです。新興カメラ勢力の中で、あるいはミラーレス陣営の中で、Sonyさんが、特別な地位を得てきた感じがするのです。真正面から技術開発をしていることが、小手先、目先で勝負するメーカーとは違った、展望が見えるのです。
コメント
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