Newアート考察3 伝統工芸に<革新>はあるか? 必要か? その9 富山市ガラス美術館-2
リノ・タリアピエットラの作品を見ると、伝統工芸に革新があることを証明していると思います。彼は決して最初からアートを目指していたわけではありません。日用品の花器、カップ、皿、グラス、ビンなどを作っている時代、これが少し芸術性を帯びている、いわゆる応用芸術品を作る時代、アーティストのプランに従ってこれを形にする時代、ガラスでは素人であったアーティストがガラスの世界に侵入し職人が長い間培ってきた技術の一部を使ってアートを作り始め、伝統工芸に逆流し影響を与える時代、色々な時代を経験するなかで、一筋にガラス工芸を作り続けると共に、これらの時代にそれぞれのエッセンスを吸収し、これらが彼の中で熟成し、ここに集結している純粋な芸術作品として爆発するのです。今のところ当方には詳しいことが理解できていませんが、色々進化してきた技術やガラス素材が彼の中に取り込まれ、自在に融合しています。
天才は伝統芸術から革新的純粋芸術移行することが可能であり、純粋芸術を目指す者が純粋芸術に伝統工芸技術を取り込んで、革新的純粋芸術を作り出すことが出来る。逆にこれが出来た人を天才という。
<伝統工芸に革新はあるか、必要か>などという命題を議論することは意味ない。それはそうですが、全ては天才が作ると言ってしまえば、そこで話はお終いです。まだまだ当方の頭の中でグルグルと疑問が渦巻いています。さて、最後の総括で当方は何を言い出すのでしょうか?
以下引用文献1からの引用、小さくてすみません。
引用文献1
引用文献1 これは部分です
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
以上で、リノ・タリアピエットラ展レポートを終わります。 画像が小さいと、感激が伝わらなくてすみません。
デイル・チフーリ
リノ・タリアピエットラ展以外に、常設展示があります。1ショットだけ載せます。デイル・チフーリはアメリカ人で大学を卒業後、ヴェネチアのヴェニーニ工房で吹きガラスの工匠を経験し、アメリカに戻って作家活動を展開。彼の幾つかの作品がかなりのスペースで展示されています。
6階建ての美術館には、日本人の作品がいくつも飾られています。一点だけ載せます。
南 佳織 Kaori Minami
1975 富山県氷見市生まれ
1996 富山ガラス造形研究所 造形科 卒
1996 NEW GLASS REVIEW 17 掲載(コーニング美術館発行・アメリカ)
1997 富山ガラス造形研究所 研究科 卒
1997 富山市ガラス工房 勤務(~99)
1999 豊田町新造形創造館 勤務(~2001)
2002 「Glass Studio TIRO」設立(富山県高岡市)
2004 GLASS FLOWERS 招待出品
2階にはミュージアム・ショップがあります。アート作品と売り物とは違いますから、どれくらいのものが、商品として存在しえるのか、という観点で参考になります。
富山ガラス工房 越翡翠ガラス(コシノヒスイガラス) ガラスの中にヒスイがませてあります。4000~5000円
佐野猛 モザイクストラップ 10000円前後
1960年生まれ
法大卒
東京ガラス工芸研究所
能登島ガラス工房作成スタッフ
Glass Studio SANOSANO”
杉原 倫子 16500円
1988年 新潟県生まれ
2011年 長岡造形大学 ものデザイン学科 工芸デザインコース 卒
2013年 富山ガラス造形研究所 造形科 卒
2017年 金沢卯辰山工芸工房 ガラス工房 修了
現在、金沢市にて制作中
池田 充章 46200円
1994 富山ガラス造形研究所 造形科修了
1994 富山ガラス工房 所属(~97)
1997 Glass studio C.R 設立
富山は富山市ガラス美術館以外にも富山ガラス造形研究所、富山ガラス工房、ストリート・ミュージアム、グラス・アートヒルズ富山など、街を上げてのガラスの街作りを行っているようです。
東京にいれば、なんでも情報を得ることが出来ると思っていましたが、今回訪ねたところいずれでも東京ではまったく得られない情報を得ることができました。有益な旅だったなと思うと同時に、東京に対する不信感にとらわれるのです。アートにおける東京は何か違う、当方のアートに対するイメージと違う。ニューヨークのソーホーやイーストヴィレッジのイメージである自由・闊達さが見当たらない。
美術館を出て町を見ると、立山連邦が見えます。町の背景に美しい山がある。富山はとっても素敵な町です。その割にはオモテナシはへたくそこの上ない。もったいない町です。
富山市ガラス美術館
あまりの寒さに、町を散策する気も起きず、早々に路面電車で富山駅に向かいます。
富山駅では定番駅弁のますずしを買って昼食としました。脂がのったマスで昔よりおいしくなったと思います。とっても結構でした。
東京まで2時間ちょっと、なんて近くなったのでしょう。夕飯は家で、ますずしの残りプラスアルファでした。
このものすごい旅はこれで終了です。
次回は再び菊池ビエンナーレ展 現代陶芸の<今>に触れて、総括します。
参考文献1:リタ・タリアピエトラ ライフ・イン・グラス 富山市ガラス美術館
リノ・タリアピエットラの作品を見ると、伝統工芸に革新があることを証明していると思います。彼は決して最初からアートを目指していたわけではありません。日用品の花器、カップ、皿、グラス、ビンなどを作っている時代、これが少し芸術性を帯びている、いわゆる応用芸術品を作る時代、アーティストのプランに従ってこれを形にする時代、ガラスでは素人であったアーティストがガラスの世界に侵入し職人が長い間培ってきた技術の一部を使ってアートを作り始め、伝統工芸に逆流し影響を与える時代、色々な時代を経験するなかで、一筋にガラス工芸を作り続けると共に、これらの時代にそれぞれのエッセンスを吸収し、これらが彼の中で熟成し、ここに集結している純粋な芸術作品として爆発するのです。今のところ当方には詳しいことが理解できていませんが、色々進化してきた技術やガラス素材が彼の中に取り込まれ、自在に融合しています。
天才は伝統芸術から革新的純粋芸術移行することが可能であり、純粋芸術を目指す者が純粋芸術に伝統工芸技術を取り込んで、革新的純粋芸術を作り出すことが出来る。逆にこれが出来た人を天才という。
<伝統工芸に革新はあるか、必要か>などという命題を議論することは意味ない。それはそうですが、全ては天才が作ると言ってしまえば、そこで話はお終いです。まだまだ当方の頭の中でグルグルと疑問が渦巻いています。さて、最後の総括で当方は何を言い出すのでしょうか?
以下引用文献1からの引用、小さくてすみません。
引用文献1
引用文献1 これは部分です
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
引用文献1
以上で、リノ・タリアピエットラ展レポートを終わります。 画像が小さいと、感激が伝わらなくてすみません。
デイル・チフーリ
リノ・タリアピエットラ展以外に、常設展示があります。1ショットだけ載せます。デイル・チフーリはアメリカ人で大学を卒業後、ヴェネチアのヴェニーニ工房で吹きガラスの工匠を経験し、アメリカに戻って作家活動を展開。彼の幾つかの作品がかなりのスペースで展示されています。
6階建ての美術館には、日本人の作品がいくつも飾られています。一点だけ載せます。
南 佳織 Kaori Minami
1975 富山県氷見市生まれ
1996 富山ガラス造形研究所 造形科 卒
1996 NEW GLASS REVIEW 17 掲載(コーニング美術館発行・アメリカ)
1997 富山ガラス造形研究所 研究科 卒
1997 富山市ガラス工房 勤務(~99)
1999 豊田町新造形創造館 勤務(~2001)
2002 「Glass Studio TIRO」設立(富山県高岡市)
2004 GLASS FLOWERS 招待出品
2階にはミュージアム・ショップがあります。アート作品と売り物とは違いますから、どれくらいのものが、商品として存在しえるのか、という観点で参考になります。
富山ガラス工房 越翡翠ガラス(コシノヒスイガラス) ガラスの中にヒスイがませてあります。4000~5000円
佐野猛 モザイクストラップ 10000円前後
1960年生まれ
法大卒
東京ガラス工芸研究所
能登島ガラス工房作成スタッフ
Glass Studio SANOSANO”
杉原 倫子 16500円
1988年 新潟県生まれ
2011年 長岡造形大学 ものデザイン学科 工芸デザインコース 卒
2013年 富山ガラス造形研究所 造形科 卒
2017年 金沢卯辰山工芸工房 ガラス工房 修了
現在、金沢市にて制作中
池田 充章 46200円
1994 富山ガラス造形研究所 造形科修了
1994 富山ガラス工房 所属(~97)
1997 Glass studio C.R 設立
富山は富山市ガラス美術館以外にも富山ガラス造形研究所、富山ガラス工房、ストリート・ミュージアム、グラス・アートヒルズ富山など、街を上げてのガラスの街作りを行っているようです。
東京にいれば、なんでも情報を得ることが出来ると思っていましたが、今回訪ねたところいずれでも東京ではまったく得られない情報を得ることができました。有益な旅だったなと思うと同時に、東京に対する不信感にとらわれるのです。アートにおける東京は何か違う、当方のアートに対するイメージと違う。ニューヨークのソーホーやイーストヴィレッジのイメージである自由・闊達さが見当たらない。
美術館を出て町を見ると、立山連邦が見えます。町の背景に美しい山がある。富山はとっても素敵な町です。その割にはオモテナシはへたくそこの上ない。もったいない町です。
富山市ガラス美術館
あまりの寒さに、町を散策する気も起きず、早々に路面電車で富山駅に向かいます。
富山駅では定番駅弁のますずしを買って昼食としました。脂がのったマスで昔よりおいしくなったと思います。とっても結構でした。
東京まで2時間ちょっと、なんて近くなったのでしょう。夕飯は家で、ますずしの残りプラスアルファでした。
このものすごい旅はこれで終了です。
次回は再び菊池ビエンナーレ展 現代陶芸の<今>に触れて、総括します。
参考文献1:リタ・タリアピエトラ ライフ・イン・グラス 富山市ガラス美術館
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