小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その91 スムース・トランスファー・フォーカスを使いこなすには?

2017-06-02 17:43:40 | 日記
自然教育園日記 その91 スムース・トランスファー・フォーカスを使いこなすには?
2017-5-26、27
STF:スムース・トランスファー・フォーカス(Smooth Transfer Focus)
光の透過率を調節するのに我々が良く使うNDフィルターに当たるものが、レンズの周辺にあって(アポダイゼーションフィルター)、レンズの中心から周辺に向かってなだらかに透過率を変化させる。滑らかで理想的なぼけ味が得られるレンズです。

    当方は現在ボケをずっと追い続けているのですが、教育園写真展でもブログでも、皆さんの<ボケ>に対する反応が全く感じられない。一般のヒトはスマホを、カメラファンはF4ズームを使っているから、<ボケ>なぞ知ったことでないというのでしょうか?? 写真展で<きれいなボケ>と言ってくれた方にはとうとう出会わなかった。きっと、当方がまだ至らないんでしょう。そのうち、努力してよかったという日がきっと来ると信じて、今日もブログを書きましょう。
当方も以前は<ボケ>なぞ気にも留めなかった。ただただ、目的物をクレア―にキリッと写すことだけ考えていました。ちょっと写真をかじったやつが、なに<ボケ、ボケ>いうんだ、うるさいと思っていたのです。
  ボケは一切使わないというプロ写真家もいます。それはそれでいいです。端からはじまで、曼荼羅模様でびしっと撮る。当方も広角曼荼羅模様は大好き。
とにかく<ボケ>を漫然と扱うのはいかんですよ。自分の注目する対象物が真ん中にちゃんと撮れて、それが他人に伝わればいい、周りはどうでもいいという単なる情報写真はいかんですよ。


(2006)Sony 135mm F2.8 [T4.5] STF 新品は最安値で12.7万円。これを当方は中古6万円台で購入。現在格闘中。MF専用。ミノルタからの引継ぎ
当方が持っているのはこれだけですが、STFはほかに3種販売されています。

(2014)フジノンレンズ XF56mmF1.2 R APD  最安値14.4万円 AFが使える。
(2016)Laowa 105mm f/2 (t/3.2) Smooth Trans Focus Lens  最近、ユニークなレンズを連発する注目の中国レンズメーカー、約10万円 MF専用
(2017)Sony FE 100mm F2.8 STF GM つい最近発売になったSony 135mm F2.8 [T4.5] STFの後続。AFが使える。最安値で約15万円。


まずは、自然教育園でSony alpha7RII + Sony 135mm STFに接写リングをつけてマクロ的に撮影、STFのメリットは何かを探ります。

思った以上にボケ効果が面白いが、手持ちで焦点を合わせるのはこれ大変。Sony 135mm STFはMF専用のくせにヘリコイドが固い上に、スムースとはいいがたい。ツアイス・オールドレンズの完璧なヘリコイドと比較するとストレスが大きい。というか、どうしようもない。


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF + 接写リング ニワゼキショウ


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF+ 接写リング アオイロニワゼキショウ

手持ちでは、揺れてしまって、とても拡大ビューでピント合わせなどできない。羽の光を頼りに何度もシャッターを押す。


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF+ 接写リング アオイロニワゼキショウ


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF+ 接写リング アオイロニワゼキショウ


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF

STFは不思議な情緒を生み出すような気がしてならない。明らかにバックのボケのなだらかさが、その情緒を生み出している。

まだまだSTFがわからない。次の日は新宿御苑にいって、バラをSTFで撮ってみました。バラはもうほぼ終わりで、近づくとアラが見えて、なかなか苦しい撮影です。


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF  これはサクラソウ



Sony alpha7RII + Sony 135mm STF

バラと緑の芝生との対比を狙って、マクロ的でなく望遠的に攻めてみました。


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF+ 接写リング

このあたりから接写リングをつけてマクロ的に攻めますが、特にSTFがいいという場面に遭遇しません。


Sony alpha7RII + Sony 135mm STF+ 接写リング


Sony alpha7RII + Sony 85mm F1.4 GM + 接写リング

このあたりから、多少は慣れている大口径レンズ、Sony FE85mm F1.4 GMに接写リングをつけて撮影。こちらの方がすっきりしている。おそらくこの絵の後ろの葉っぱはSTFで撮るともっとスムースにボケルのだろうが、クローズアップされた一つの花の中でのボケに関してはSTFよりメイハリのある通常の大口径レンズのほうがすっきりするのかもしれない。


Sony alpha7RII + Sony 85mm F1.4 GM + 接写リング


Sony alpha7RII + Sony 85mm F1.4 GM + 接写リング

以上、どうやらSTFはバックの情景をある程度見せながら、そのボケをなだらかに表現することによって、全体的な情緒を生み出してゆく使い方がいいのだろう。つまりマクロ的ボケより望遠的ボケを狙うということだ。

STFはわからん? STFはもともとポートレート用ですからね。まだまだ追いかけます。

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