小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その213 実験7 フジノンGF110mm F2の力

2021-11-15 21:28:47 | 写真日記
自然教育園日記 その213 実験7 フジノンGF110mm F2の力

2021-10-28, 11-5
今日はFujifilm GFX100S + Fujifilm (フジノン) GF110mm F2

重量 900g + 1010g=1.91kg



Zeiss/Sony 135mm F1.8があまりに良かったので、ベスト機材といっているGF110mmが負けてはまずいと思って、露出もフォーカスも全て手動で慎重に撮りました。

しかし、今回の撮影で悟ったのは、Zeiss/Sony 135mm F1.8とか何かに対抗して撮影するというのは大きな間違いであるということ。今使っている機材で良いと思ったときにシャッターを押すべきで、何かに対抗して押すべきでないということです。

ボケ重層に関してはF値がわずか0.2の差なのですがZeiss/Sony 135mm F1.8よりGF110mmF2は負けるようなのです。GF110mmにおいて対抗意識を全面に出した絵は殆どボツにしてしまいました。違うレンズを同じ対象で同じように撮ること自体は意味ないことでした。

中一光学F1.2レンズ、Zeiss/Sony F1.8レンズもGF110mmも開放からF2, F2.8, F4あたりの色々なF値で撮っています。ということはボケ重層において魅力的になる為には、撮影時の実際のF値というより、何かボケの階層みたいなのがあって、開放のF値が小さいレンズの方がその階層が優れていて、ボケ重層が魅力的になると考えるとしか説明のしようがありません。いいかえると、明るいレンズは開放で暗い所が撮れるというメリットばかりではなく、全ての絞りにおいて、デリケートな表現を可能にしているということです。

しからば、純正レンズで一番明るいGF80mm F1.7の意味があるということか? 明るいだけでなく軽い点も重要。GF110mmは1010gに対して、GF80mm F1.7は795g。こればっかりはスペックの数値だけ見てもわからない、試してみるしかない。

そのレンズのいいところを知っていて、これだという時にシャッターを押すことが大事で、感激無い所に写真は無い。 撮る前からああしよう、こうしようとレンズに要求を押し付けると上手くゆかない。きっとプロは機材のいい点と、対象とのマッチングが頭の中に入っていて、ズバっと撮るのでしょうね。

絵画でも陶器でも、勢いで作る人と、丹念に精密に作る人がいます。当方の陶器はアイデアには時間をかけますが、作るときはお酒を飲んで、エイヤっと作り、日をおいて、少々修正します。基本はエイヤ、ズバです。


















水面












まあ。落ち着いてみてみれば、Zeiss/Sony 135mm F1.8は繊細、デリケートであるのに対して、GF110mmは線が太く、力強く迫るという感じで優劣つけるものではない違う方向のレンズと言った方がいいと思います。

さて、第一ラウンドは終了しました。これだけ同じような絵を続けて、まだ見てくれる方がいるなら第二ラウンドに入ります。すでにさらにSony Aマウント135mm STF, GF100-200mm, Carl Zeiss Distagon 15mmとか, 6種のレンズで撮影しています。初めてGFXユーザーになった方には役に立つと思うのですが、GFXユーザーで無い方には退屈な話です(本当は役に立つはずなのですが)。どうしましょう?? GFXユーザーさん応援お願いします。


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