俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2017-10-09 | 俳句・秋・植物




母亡くて金の芒に風少し



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イネ科の大形多年草。

日当たりのよい山野に自生する。

漢名は芒で、薄は俗字。







屋根を葺くのに使用したため、萱(かや)ともいう。







秋、黄褐色または柴褐色の花穂を出す。

花穂が開くと真っ白な獣の尾に似ているので「尾花」とも呼

ばれる。







秋の七草の一つ。

風に一斉になびくさまは日本画のようで美しい。







石田波郷の句に《金の芒はるかなる母の祷りをり》というの

があるが、わたしの母はすでに亡く、金の芒が少しの風に

揺れているだけである。






旅にゐて穂芒の道暮れてきぬ



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コメント
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