猿回し猿の怒りを鎮めをり
新年の門付けの一種。
猿を背負って家々を回り、太鼓を打ちつつ芸をさせ、金品を貰い歩く。
猿と災厄を「去る」の音にかけての縁起で、厄難排除の祈祷を行った。
演技をしているときに、落ちていた薬のようなものを猿が拾い、食べようとしていた。
それを猿回しに取り上げられ、猿は歯をむき出してキイキイと怒った。
ただの猿に戻っていて演技を続けられないので、猿回しは猿を一所懸命になだめて怒りを鎮めようとしていた。
かなり長く続いたが、猿はようやく気を取り戻し演技を再開した。
仕舞には猿曳猿を抱きしめぬ