橙や境内を掃く僧のゐて
ミカン科の常緑小高木。
インドのアッサム地方原産。
日本へは中国より渡来した。
果実はボール状で、晩秋から冬にかけて赤橙色に色づく。
熟した果実をもがずに残すと、翌年の夏にはまた緑色になるので「回青橙」とも呼ばれる。
また、和名で代々というのは、一つの株に数年代の果実が付き「代々栄える」の意味で、子孫繁栄の縁起物として正月の飾りにする。
果実は苦く生食には適さないが、マーマレードやぽん酢に用いられる。
寺に橙が生っていた。
その境内では僧侶が落葉を掃いていた。
橙の捥がれずにあり夕日中