俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

定家葛

2023-06-03 | 俳句・夏・植物

 

 

軽のきぬ定家葛の畑道を

 

 

 

 

 

 

キョウチクトウ科の蔓性常緑木本。

山野に自生し、ときに庭木とされる。

 

 

 

 

 

 

茎は地を這い、また気根を出して樹木や岩に絡む。

 

 

 

 

 

 

五月~六月頃、枝先および葉腋に芳香のある白い花を集散花序につける。

のちに淡黄色に変わる。

花冠は五裂し、風車状にねじれる。

式子(しょくし)内親王に恋をした藤原定家が、死後定家葛に生まれ変わり、内親王の墓に絡みついたという伝説からこの名がついた。

古名は柾(まさき)の葛。

 

 

 

 

 

 

畑道に農家の軽自動車が入ってきた。

その畑の垣根に絡みついた定家葛が、びっしりと花をつけていた。

 

 

 

 

 

見上ぐれば定家葛の香なりけり

 

 

 


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