葉牡丹

アフタヌーン・ティー葉牡丹の傍らに

花の少ない冬には、赤や白の葉牡丹が駅前や歩道脇に植えられているのをよく見かける。葉牡丹はキャベツの鑑賞用品種で、玉を結ばない。昼食後に開放的な店でお茶を飲んだ。その傍に赤、白の葉牡丹が並べられており、目を楽しませてくれていた。

　 人気ブログランキングへ




葉牡丹の白に日差しの溢れをり


　 人気ブログランキングへ

氷

池氷るベンチに男一人ゐて

厳冬になると池や川、沼、湖、はては海までも凍る。厚く凍るとスケートができるが、海では船がとじこめられて動けなくなることもある。ベンチに若い男が池を見ていた。池にはびっしりと氷が張り、いかにも真冬の景色であった。

　 人気ブログランキングへ




木の影を映して池の氷かな


　 人気ブログランキングへ

アノラック

色違（たが）ふ親子のヤッケ海を見に

もとはイヌイットが着るフード付き毛皮製防寒上着のことをいったが、今ではフード付き防寒・防風用ジャケットの総称をいう。ヤッケとも呼ぶ。色の違うカラフルなアノラックを親子が着ていた。寒い風の中、母親が膝をついて子のアノラックの着方を直しているのが印象的であった。

　 人気ブログランキングへ

冬の海

強風に乱るる髪や冬の海

冬の海は日本海側では寒風や吹雪を伴い、高波が激しく打ち寄せるイメージがあるが、太平洋側はよく晴れた日が多く、凪ぐこともある。しかし、沖のうねりが高くなることも多い。東京湾の真ん中にある「海ほたる」に初めて行った。東京と千葉を海底で結ぶ自動車道の中ほどにあり、上に出ると大きな船の甲板にいるような感じがした。東京湾なので波はさほど高くはないが、北風が強く、髪を乱して冬の海を眺めていた。

　 人気ブログランキングへ




雲間より日の射してをり冬の海


　 人気ブログランキングへ

寒日和

山頂は広場なりけり寒日和

寒中のよく晴れた日和をいう。高尾山にはケーブルカーで登った。降りたところでまず名物の天狗焼きを山を眺めながら食べた。黒餡が入っており、温かくて美味しかった。そこから薬王院まで歩き、さらに雪道を歩くと頂上に着いた。冬日が眩しいほどの頂上は広場になっており、店もあった。コートにブーツ姿の女性もいて、山の上とは思えない有様だった。

　 人気ブログランキングへ




寒晴や船にあらざる「海ほたる」


　 人気ブログランキングへ