俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬の雲(2)

2009-01-16 | 俳句・冬・天文


毬を追ふ犬の様なり冬の雲

よく晴れた冬の空に白雲が浮かぶことがある。そんな冬雲の形がボールを追いかける犬にそっくりだったので、思わずシャッターを切った。雲の形からいろいろなものを想像してみるのも、時には楽しいものである。

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寒雲を旅客機降りてきたりけり


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冬の日(2)

2009-01-15 | 俳句・冬・時候


真つ向に冬日や山の見晴らしに

冬の太陽をいう場合が多い。山頂の展望台から山々を眺めると、丁度真向かいに冬の太陽が白く眩しいほどに輝いていた。恍惚と山々を眺める人々の影が長く伸び、時間が止まったように感じた。三脚を立てたカメラマンは、夕日が沈むところを撮るためにここであと何時間も待つと言っていた。

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冬の日や風荒(すさ)びたる海の上


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山眠る

2009-01-14 | 俳句・冬・地理


山眠る麓にビルを従へて

冬の山が静かに眠るように見えるのを擬人化したもの。冬の日を受けた穏やかな冬山をいうことが多い。中国の『臥遊録』にある「冬山惨淡(さんたん)として眠るが如し」が出典。山頂から眺めると、眠る山が広大に広がるビル群を従えているように見えた。

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眠る山夕暮れ近き日となりぬ


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寒の内

2009-01-13 | 俳句・冬・時候


男坂はとう百段や寒の内

(注)とうは石編に登。漢字が出ないのでひらがな表記。石段になった坂道のこと。

寒の入り(小寒)から寒明け(立春)の前日までの約三十日間をいう。小寒から四日目を「寒四郎」、九日目を「寒九」という。殊に大寒(一月二十日頃)は一年のうちで寒さが最も厳しい時期。高尾山薬王院への参道は途中、階段の男坂とゆるやかな上り坂の女坂がある。そこで寒中の階段を上ることにした。階段の両側には先日降った初雪が残っていた。

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焼団子を商ふ灯なり寒の内


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冬木

2009-01-12 | 俳句・冬・植物


見晴しの利く山頂の冬木かな

常緑樹も含め、冬の時季の一切の木々をいう。しかし、普通は葉の落ちた木を思い浮かべる。本数は少ないのが一般的。高尾山山頂からは横浜のランドマークタワーや房総半島まで眺められた。そんな見晴らしのよいところに櫟の冬木が立っていた。

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大冬木枝傾けて夕日受く


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コメント (2)
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