俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

木下闇(こしたやみ)

2010-07-26 | 俳句・夏・植物


下闇を行く決心をしたりけり

夏木立がよく茂り、昼間でもなお闇のように暗いさまをいう。明るいところから茂った木立の下に入った時など、特に暗く感じる。木下闇を省略して下闇ともいう。雑木林の道に入ったが、暗くて怖いくらいであった。だが、行くと決めて歩きだした。

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振り返る神の杜(もり)なる木下闇


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青葡萄

2010-07-25 | 俳句・夏・植物


この頃は行かぬ図書館青葡萄

青くて硬い未熟な葡萄のこと。晩夏ともなると、葡萄棚にたくさんの青くて瑞々しい実の房が垂れ下がる。夏らしさを表現するための花材としても利用される。青葡萄の房がいくつも垂れていた。なぜかわからないが、そういえばこの頃は全く図書館へは行っていないなと思った。

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青葡萄主は顔を見せざりし


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山百合

2010-07-24 | 俳句・夏・植物


叢(くさむら)の山百合手折ることはせず

ユリ科の多年生球根草。中部以北山野に自生。夏、白色で内面に赤褐色の斑点のある大形の花を開き、芳香がある。上水沿いの叢の中に山百合が咲いていた。普通は横向きに咲くが、ここのは皆下向き加減に咲いていた。それ故というわけではないが、手折ることはしなかった。

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上水へ山百合のみな傾ぎをり


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大暑

2010-07-23 | 俳句・夏・時候


農道を山鳩歩(あり)く大暑かな

二十四節気の一つで、七月二十三日頃に当たる。この頃から盛夏となる。例年は暦の上での大暑で、実際は曇って涼しい日が多かったが、今年はすでに猛暑の日が続いている。やはり、地球温暖化の所為だろうか。暑さのためか山鳩が農道に降りて、餌を探すように歩いていた。

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風向計止まつてゐたる大暑かな


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緑蔭

2010-07-22 | 俳句・夏・植物


上水に沿ふ緑蔭の径かな

夏の緑の木陰をいう。夏の日差しを遮る青葉、若葉の陰の下に椅子を出して憩い、あるいは木陰の芝生に寝転んだりすることもある。江戸時代に造られた玉川上水に沿うようにして土の径が続いている。楢や櫟などの高木が並び、その緑蔭に入ると涼しかった。

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緑蔭を流るる水の音なりし


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