俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2011-01-26 | 俳句・冬・動物


木々映る水面(みなも)進むや番(つがひ)鴨

鴨には、真鴨・小鴨などの淡水に棲むものと鈴鴨・黒鴨などの海に棲むものに大別される。秋に飛来し、春に北方に帰る。一定期間狩猟が許される。少し大きな沼に真鴨の番が泳いでいた。木々が映り、絵のような情景の中を番鴨はゆっくりと静かに進んで行った。

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寂しいか水面に立ちて羽撃つ鴨



鴨進む光の水尾を引きながら



黙契のごと集まつてきたる鴨



向き向きに睦みてゐたり鴨の陣


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枯芝

2011-01-25 | 俳句・冬・植物


枯芝を過(よぎ)れば展望レストラン

野生種も含め芝類の枯れたもの。きれいに刈られた庭の芝生やオヒシバなどの野原の芝草が枯れて狐色になったものをいう。一面広い枯芝のところがあった。その明るい枯芝を踏みしめて行くと丘陵の展望レストランがどっしりと構えていた。

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枯芝の中や土竜(もぐら)の穴幾つ



枯芝や親子三人野球して


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寒椿

2011-01-24 | 俳句・冬・植物


一輪の日差し得てをり寒椿

冬季に咲く椿。早く咲く種類の場合と暖地で藪椿が早く咲く場合とがある。「冬椿」「早咲の椿」ともいう。寒椿を探したがなななか見つからなかった。池の近くでやっと一輪だけ咲く椿を見つけた。冬の日差しを浴びて赤い花が鮮やかであった。

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鳴りたるは昼の鐘なり寒椿


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冬至梅(とうじばい)

2011-01-23 | 俳句・冬・植物

八重冬至

冬至梅鎌倉古道抜けてきて

梅の一品種で、冬至の頃から咲き始めるのでこの名がある。一重もあるが八重咲きの冬至梅が正月用の盆栽として珍重される。城跡の近くを古鎌倉街道が一部残っていた。森林の中の細い道を抜けると、二分咲きや五分咲きの冬至梅が青空に白く美しかった。

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老人の暫し見上げぬ冬至梅


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早梅

2011-01-22 | 俳句・冬・植物


早梅や独り歩きの嬉しくて

春になる前に咲き始めた梅。暖かな地で早く咲くなど、気候風土により梅の開花に遅速がある。誰もいない丘陵をひとりで歩くのは楽しい。風もなく穏やかで、歩いていると暑くなるほどの陽気であった。「文殊」という梅がちらほら咲き始めていた。

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文殊


乙女の袖

早梅の丘や日差しのたつぷりと


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