俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

紫荊(はなずおう)

2013-04-15 | 俳句・春・植物


紫荊猫振り向いて行きにけり

マメ科の落葉低木。中国原産。日本へは江戸時代に渡来し、庭木として栽培。四月頃、葉に先立って紅紫色五弁の小花を枝に固まってつける。

紫荊がびっしりと花をつけていた。その近くを一匹の猫が前を歩いていて、止まったかと思うと振り返ってこちらをちらりと見た。そして、何事もなかったかのようにまたすたすたと行ってしまった。色の濃い紫荊だけが残った。


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紫荊なさねばならぬこと多く


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三葉躑躅

2013-04-14 | 俳句・春・植物


老人のカメラ躑躅に接近す

ツツジ科の落葉低木。関東、東海地方の山地に自生。鑑賞用に栽培される。四~五月、葉の出る前に紅紫色の花を開く。

小さなカメラを持った老人が三葉躑躅の花に接近して写真を撮っていた。この花が気に入ったのだろうか。


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穏やかな日差しや三葉つつじにも


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海棠

2013-04-13 | 俳句・春・植物


海棠や昼餉の後の女どち

バラ科の落葉低木。中国原産。実海棠よりも現代では花海棠をいう。四月頃、枝先に淡紅色の五弁花を長く垂らして開く。唐の玄宗皇帝が酔って眠る楊貴妃をこの花に例えたので、「睡花」の異名もある。

昼休みらしき女性たちが話しながら公園を散策していた。海棠が咲いているのを見ると、「まあ、きれい」と言って眺めて行った。


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花海棠歩き疲れも心地よく


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八重桜

2013-04-12 | 俳句・春・植物


東京の真ん中にをり八重桜

サトザクラの八重咲きの品種の総称。桜の中では最も花期が遅く、ぼってりと咲く。

東京の真ん中、つまり皇居の中の北の丸公園に行った。そこには、八重紅虎の尾という品種の八重桜が咲いていた。それは、豪華な桜といった趣があった。


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八重桜日差しを浴ぶることが好き


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諸葛菜

2013-04-11 | 俳句・春・植物


諸葛菜漢に小犬二匹かな

アブラナ科の二年草。中国原産。日本へは江戸時代に渡来。庭の隅や空き地に群生する。三~五月、淡紫色や紅紫色の四弁花をつける。大根の花に似ているので、「花大根」とも呼ばれる。

諸葛菜が群生していた。その前の道を男が小犬二匹を連れて散歩していた。


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話し来るをみなふたりや諸葛菜


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