俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

木の実

2013-10-11 | 俳句・秋・植物




木の実拾ふ思ひ出多きひと逝きて



団栗や樫、椎、榧、橡などの実の総称。

これらの実は、秋に結実して自然に落ちる。

果実は含めない。







俳句の上で大変お世話になった方がまたひとり逝ってしまわれた。

木の意を拾ってその方を偲んだ。






手に取れば艶増してきし木の実かな




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木犀

2013-10-10 | 俳句・秋・植物




蘆花旧居めぐり金木犀の香に



モクセイ科の常緑小高木。

中国原産。

金木犀、銀木犀、薄黄木犀の総称。







九~十月、葉腋に多数の小花をつける。







花には芳香があり、庭木として広く植えられている。




梅花書屋

 

世田谷区にある蘆花恒春園を訪れた。

ここには徳冨蘆花が居住した建物や書屋などが残り、公園となって

いる。







広い園内を歩くと金木犀のよい香りがした。

木の下を見ると、すでにかなり散っているものもあった。






木犀や足にすり寄る猫のゐて



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菊芋

2013-10-09 | 俳句・秋・植物




菊芋やテニスコートの声高く



キク科の多年草。

北アメリカ原産。

明治初期に日本に渡来。

現在は野生化し、空き地や山野に自生。

根は食用となる。







秋、菊に似た黄色い花を開く。

根はころころとして、芋に似ているのでこの名がある。







日当りのよい草地に、菊芋が群がって咲いていた。

近くのテニスコートから、時折歓声が聞えた。






日当りの菊芋の花眩しかり



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水引の花

2013-10-08 | 俳句・秋・動物




水引草ジョギング森の中にまで



タデ科の多年草。

山野に自生し、観賞用にも栽培される。



 



八~十月、細長い花軸を伸ばし、赤い小さな花をまばらにつける。

花の姿が祝儀袋などに用いる水引に似ているところから名づけられ

た。







森の中に水引の花が咲いていた。

その細い径にジョギングの女性がやってきて通り過ぎて行った。






森の中水引のみに日の差して



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相撲草

2013-10-07 | 俳句・秋・植物




相撲草晴れてほどよき風ありぬ



イネ科の一年草。

路傍に生える最も普通の雑草。

日本名は雄日芝で、「力草」ともいう。







八~十月、長さ約10センチの緑色の穂を数本傘状に分岐する。

昔は、子供が茎を絡めて引っ張って遊んだ。







相撲草ばかり群生する原っぱがあった。

穏やかに晴れ、爽やかな風が相撲草を揺らしていた。






野に遊ぶ子を見ずなりぬ力草



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