俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

サフランの花

2013-10-06 | 俳句・秋・植物




サフランの花や径を辿りきて



アヤメ科の多年草。

南ヨーロッパ原産。

十月頃、花径の先に淡紫色で漏斗状の六弁花を開く。

香辛料のサフランは、雌蕊の柱頭を採取し、乾燥させたもの。







森の径を歩いて行くと、サフランが咲いていた。

どこかから種がもたらされて根付いたものだろうか。






サフランやいつか行きたきエーゲ海


 
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2013-10-05 | 俳句・秋・植物




いづれでも採るのはよさむ白茸



大型の菌類の俗称。

山野の樹陰や朽木などに生じ、多くは傘状をなす。

傘の裏には多数の胞子が着生する。







松茸、椎茸、初茸などの食べられるもの、天狗茸、笑い茸など有毒

のもの、また薬用となるものなどがある。







畑の脇に白い茸が行儀よく並んで生えていた。

食べられるものかどうかわわからないので、採るのはよそうと思

った。






倒れ木の茸に森の木洩日す



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梅擬

2013-10-04 | 俳句・秋・植物




夕暮の雲出できたり梅擬



モチノキ科の落葉低木。

山野や湿地に自生する。

観賞用に庭園などにも植えられる。







雌雄異株で、秋に雌株に小球形の実がつき、晩秋に赤く熟す。

葉の形が梅に似ているのでこの名がある。







梅擬の真っ赤な実がびっしりと生っていた。

日が差しているときは鮮やかな赤であったが、夕方雲が出て日がな

くなると、寂しい赤となってしまった。






梅擬をとことをんな手を繋ぎ



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落花生

2013-10-03 | 俳句・秋・植物




引かれたる落花生あり丘の畑



マメ科の一年草。

南米の中央高地原産。

南京豆、ピーナツとも呼ばれる。







花の後、地中へ子房が伸びてその先に莢ができる。

蛋白質と脂肪が多く、栄養価が高い。

煎って食べる。


   




丘に落花生畑があった。

一部が引かれたのか、莢が地上に出ていた。






テレビ観る手持無沙汰に落花生



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思草

2013-10-02 | 俳句・秋・植物




矢印を辿り南蛮煙管かな



ハマウツボ科の一年草。

薄、砂糖黍などの根に寄生する。

茎はごく短く、秋に長い花柄を地上に伸ばし、筒状で淡紅色の花を

横向きにつける。

南蛮煙管は花と花柄の姿が煙管に似ているところからついた名。

思草は古名で、花の様子がもの思いに沈んでうつむいているように

見えるところからつけられた。







公園の中で南蛮煙管が咲いているという矢印がいくつかあり、それ

に沿って行くと大きな薄の根元に隠れるようにして咲いていた。

やっと見つけたが、矢印がなければ全く気がつかない所であった。






丈高き草かき分けて思草



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コメント (2)
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