俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

片栗の花

2015-03-21 | 俳句・春・植物




片栗の花や林道歩ききて



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ユリ科の多年草。

山林や斜面に群生する。

三~五月、茎の頂に柴褐色の六弁花を下向きにつける。

花弁は上向きに強く反り返る。







昔は鱗茎から片栗粉を採った。

『万葉集』では「堅香子」と呼ぶ。






かたかごの花に家持来てゐさう



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枝垂梅

2015-03-20 | 俳句・春・植物




枝垂梅車椅子きて止まりけり



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梅の一品種で、枝の垂れ下がる梅をいう。







薄紅梅の枝垂梅が満開となっていた。

そこへ、介護者の押す媼の乗った車椅子がやってきて止まった。

青空の下の美しい枝垂梅を慈しむように眺めていた。






晴れたれば晴れの薄紅枝垂梅



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紅梅(2)

2015-03-19 | 俳句・春・植物




紅梅や青空に舞ふ鳩の数



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『枕草子』に「木の花は濃きも薄きも紅梅」とあり、昔から白梅と

は区別されてきたことがわかる。

白梅の清冽さに対し、紅梅には艶なるものが感じられる。







紅梅が満開となっていた。

青空には春を喜ぶかのように数羽の鳩が舞っていた。






紅梅や恋するかほは見ずなりて






紅梅の一枝に夕日残りけり



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黄梅

2015-03-18 | 俳句・春・植物




黄梅の晴れて足下明るうす



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モクセイ科の落葉小低木。

中国原産。

二~四月、葉に先立って鮮黄色の六弁花をつける。

花の形が梅に似ているところからこの名がついた。

芳香はない。

黄梅が低いところに枝垂れて咲いていた。

よく晴れていたので、明るい感じがした。






風のなき日となりにけり迎春花



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鷹化して鳩となる

2015-03-17 | 俳句・春・時候




鷹鳩と化して水筒使ひけり



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七十二候の一つ。

二十四節季の啓蟄の第三候で、三月十六日から二十日頃に当

たる。

鷹がのどかな春の気配のために鳩に姿を変えるという意味。

この頃の春らしい気分を表している。







植物園へ行くと、梅や金縷梅が咲き満ち、暖かくのどかであった。

気温が上がったため少し喉が渇いたので、持参した水筒のお茶

を飲んだ。






鷹化して鳩となり舞ふ頭上かな



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