俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

水温む

2015-03-26 | 俳句・春・地理




水温む鯉のぱくりと口開けて



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寒さが緩み、暖かい日差しで池や沼の水が少し温まってきた感じ

をいう。

少し濁った池に鯉が数匹泳いでいた。

ゆったりとした動きの中にも、水が温んできた喜びがあるように

感じられた。






水草を流るる水も温みけり



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春蘭

2015-03-25 | 俳句・春・植物




春蘭に屈めるひとのゐたりけり



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ラン科の多年草。

山林や低い山などに自生し、観賞用に栽培もされる。

三~四月、茎の先に淡黄緑色の花をつける。

花には紅紫色の斑点がある。

花を塩漬けにしたものに湯を注いで蘭茶として飲む。







林の中に春蘭が咲いてた。

丈が短いので、屈んでじっと見ているひとがいた。






春蘭やつつぴん鳥の鳴き続け



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辛夷

2015-03-24 | 俳句・春・植物




輝くといふこと山の花辛夷



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モクレン科の落葉高木。

山野に自生し、庭木にも栽培される。

日本特産種。

三月~四月、葉に先立って芳香のある白色六弁花をつける。

コブシは拳の意味で、つぼみまたは果実の形が似ているからと

いう。







山に来ると、辛夷が咲き始めていた。

花は日を透かして輝いているようであった。






花辛夷風なき昼の空青く



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三椏の花

2015-03-23 | 俳句・春・植物




三椏の花や径に迷ひ入り



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ジンチョウゲ科の落葉低木。

中国原産。

三~四月、葉に先立って淡黄色の筒状花を下向きにつける。

枝が三本ずつに分かれて出ることからこの名がある。

樹皮は和紙の原料となる。

林の細くなった道に迷い入ると、三椏の花が咲いていた。

枝の先端には律儀に三つの花をつけていた。






結香(むすびき)の花に小雨のありにけり



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山茱萸の花(2)

2015-03-22 | 俳句・春・植物




山茱萸の黄に染まりたる貌となる



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山茱萸が満開となっていた。

その下にくると、貌が山茱萸の花の黄色に染まったように感じら

れた。







青空をバックの山茱萸は黄色が映えて美しかった。






山茱萸の花や慈悲心とふ言葉






傷心に春黄金花引き寄せぬ



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