俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

亀鳴く

2015-03-16 | 俳句・春・動物




亀鳴くや池の木橋を渡りゐて



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藤原為家の題詠歌「川越のみちのながぢの夕闇に何ぞと聞けば

亀ぞなくなる」による。

亀は鳴かないが、春ののどかさに亀が鳴くと感じ取った情緒的な

季語。






京菓子のほのかに甘く亀鳴けり



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春の暮

2015-03-15 | 俳句・春・時候




散策の道を変へたる春の暮



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春の夕暮れ時をいう。

日ごとに日が長くなり、駘蕩とした気分は甘美なものである。






電柱に止まる鴉や春の暮



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春の鳥

2015-03-14 | 俳句・春・動物




春禽ををのこをみなの見上げをり



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春に鳴く鳥をいう。

春には種々の鳥が姿を見せて、繁殖のために活発に活動する。

「春禽」という漢詩風な語もある。







梅の花に目白がきて蜜を吸っていた。

若い二人連れが熱心にその動きを見ていた。






蹲踞に水を浴びをり春の鳥



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犬ふぐり

2015-03-13 | 俳句・春・動物




野にゐては侏儒とならむか犬ふぐり



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ゴマノハグサ科の二年草。

ヨーロッパ原産の帰化植物。

日本には明治初期に渡来。

丸い実が二つ生り、犬の睾丸に似ているところからこの名がつい

た。

三~五月、青紫色の小さな花をつける。







オオイヌノフグリは非常に小さく、野に星のように群がって咲いて

いる。

よく見るためには一寸法師のような小人となって歩いてみたいと

思った。





結びなど持たずにきたり犬ふぐり



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青麦

2015-03-12 | 俳句・春・植物




青麦の線の集まる彼方かな



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青々とした春の麦をいう。

麦畑を前に立つと、緑の麦の直線が遠くまで続き、彼方で集まっ

ているように見えた。






青麦に昨夜よりの風収まりぬ



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