俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

竹の秋

2016-04-25 | 俳句・春・植物




住職の法話に笑ひ竹の秋



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晩春になると、竹は地中の筍を育てるため養分を送るので

一時的に葉が黄ばんだ状態になる。

これが他の植物の秋の様子に似ているところから、「竹の

秋」という。







禅寺の住職の法話は、時折洒落を言ったりして笑わせてくれ

た。

裏山の竹林が竹の秋となっていた。






竹秋の水筒に喉潤しぬ



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2016-04-24 | 俳句・春・動物




鶯や京の都を一望に



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スズメ目ウグイス科の小鳥。

主に山地帯の低木林に生息しており、人家の近くにも現

れる。

背部は緑褐色、腹は白。

姿よりも鳴き声が珍重される。

「春告鳥」「経読鳥」などとも呼ばれる。







京都の華厳寺(通称 鈴虫寺)を訪れた。







この寺は、当初華厳宗として開創されたが、後に臨済宗の

禅寺となったという。(寺の名はそのまま)

当寺は鈴虫寺として有名だそうで、一年中鈴虫の音が聞け

る。

中に入ると、大きなガラス張りの箱が10個ほど置かれ、

その中に鈴虫が5,000匹もいるという。

一年中25度に保たれ、法話を行う大広間は鈴虫の音で満ち

ていた。

なぜ鈴虫かというと、昔、台厳和尚が秋に鈴虫の音を聞いて

開眼されたので、衆生にも広く聞いていただきたいという思

いで鈴虫を飼われたそうである。







境内の庭を歩いて行くと、展望の開けた所に出た。

ここから京都の街が一望できたが、手前の大木に鶯がいて

ずっと良い声で鳴いていた。






鶯や研修のバスガイドらに



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桜蘂降る

2016-04-23 | 俳句・春・植物




桜蘂降る禅寺の前の川



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桜の花が散ったあと、萼に残った蘂が散り落ちること。







禅寺の前は川になっていて、桜の木が川の上に張り出して

いた。






桜蘂があらわになって川に散っていた。







また、道にも散って地面が赤くなっていた。






桜蘂降るやまだまだ歩かねば



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草苺の花

2016-04-22 | 俳句・春・植物




川沿ひを奥へ奥へと花苺



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バラ科の小低木。

藪などに自生する。







四~五月、枝先に白色の五弁花をつける。

果実は夏に赤く熟し、食べられる。







川沿いを山に向かって奥へ奥へと歩いて行くと、道端に草苺

が群れて咲いていた。






草苺咲くや渓流音高く



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八重桜

2016-04-21 | 俳句・春・植物




一軒の山家ありけり八重桜



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山桜など日本の山野に自生するサクラ類の栽培園芸品種

で、花が八重咲きになる品種の総称。







一般的に他の桜よりも開花時期が遅い。







京の外れに一軒の山家がひっそりと建っていた。

その家の八重桜が道に張り出して、ぼってりとした花をつけ

ていた。






山へ日の傾いてきぬ八重桜



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