俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

楓の花

2016-04-20 | 俳句・春・植物




花楓京の外れの川沿ひに



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楓は日本には26種が自生し、観賞用に庭木や盆栽として栽

培もされる。

四~五月、小枝の先に四~五弁の暗紅色の小花をつける。


 




京都の西芳寺(通称苔寺)の門の前まで行った。

というのも、ここは予め往復はがきで参拝の申し込みをして

からでないと入れないからである。

タクシーの運転手に言われて初めて知ったのだが、とりあえ

ずどんなところか見ておきたかった。







その寺の前に小川が流れており、川に張り出している楓には

花が多数ついていた。






花楓一人旅とは歩くこと



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松の花

2016-04-19 | 俳句・春・植物




なだらかな杮葺屋根松の花



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マツ科の常緑高木。

雌雄同株。







四~五月頃、新芽の先端に雌花がつき、その下部に黄褐色

の雄花が密生する。







大覚寺の正寝殿という建物は杮(こけら)葺きで、なだらかな

屋根をしていた。

折しも境内では松の花が多数見られた。






山楽の絵を観てきたり松の花



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春落葉

2016-04-18 | 俳句・春・植物




裏庭の苔の上なる春落葉



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晩春に散る椎、樫、檜などの常緑樹の古い葉をいう。







落葉樹は晩秋から初冬にかけて葉を落とすが、常緑樹は晩

春に落とす。







大覚寺の裏庭は一面苔が生えていて、その上に春落葉が降

り積もっていた。

その春落葉を庭師が掃いて集めていた。






溝に沿ひ搔かれて寺の春落葉



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松の芯

2016-04-17 | 俳句・春・植物




寺に入る小橋渡りぬ松の芯



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松の新芽のことで、「若緑」「初緑」ともいう。

細長い緑の芽が長く伸び、真っ直ぐ天を指すさまは勢いが

ある。







京都の大覚寺を訪れた。

大門の手前に小さな川が流れており、そこに架かる小橋を

渡って寺に入った。







折しも、松は沢山の芯を伸ばしていた。







宸殿の蔀戸は全て上げられ、再現された狩野山楽の見事な

襖絵が見られるようになっていた。






若緑鶯廊下鳴らしゐて



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山吹

2016-04-16 | 俳句・春・植物




山吹や水音著き渓の径



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バラ科の落葉低木。

日本原産。







各地の山野渓谷に自生する。

観賞用に広く栽培もされる。







四~五月、濃い黄色の五弁花をつける。

一重と八重があるが、八重のものは結実しない。







渓沿いの径に山吹が黄金色の花をつけていた。

渓の水音が大きく聞えていた。






山吹を揺らして通る径かな



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