俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

竹の皮脱ぐ

2017-05-26 | 俳句・夏・植物




竹皮を脱ぎてあらはや白き節



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



筍は成長するにつれて、下方の節から順に皮を脱いでいく。







竹の皮は葉鞘が変化したもので、自然に落ちるころに採取

し、ものを包むのに利用される。







竹が皮を脱ぎつつあった。

皮が落ちたところは竹の節が白くくっきりと見えていた。






竹の皮散つて風出できたりけり



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芍薬

2017-05-25 | 俳句・夏・植物




芍薬に鼻寄せてゐる女かな



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



ボカン科ボタン属の多年草。

シベリアから中国北部、朝鮮半島北部原産。







日本には古く中国から薬草として渡来。







五~六月頃、分岐した茎の頂に数個の大輪の花を開く。

牡丹によく似ているが、牡丹は木本で、芍薬は多年草。







花は一重と八重があり、花色は白、淡紅、紅、濃紅、絞りな

ど。







芍薬に女が屈んで鼻を近づけていた。

芍薬の香を嗅ごうとしているようだが、果たして芍薬は香る

のだろうか。






芍薬に流れひとりの午後の時



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花菱草

2017-05-24 | 俳句・夏・植物




花菱草の辺り明るし人寄せて



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


ケシ科の多年草。

北アメリカ原産。

別名、「金英花」「カリフォルニアポピー」。







日本には明治初年に渡来。

花壇などに栽培される。







夏、花茎の頂に黄や橙色の四弁花をつける。

花の形状が花菱に似ていることからこの名がついた。







花菱草がびっしりと咲いていた。

そのあたりが橙色で明るく、多くの人を寄せていた。






花菱草ハライソも風吹きゐるや



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄線花

2017-05-23 | 俳句・夏・植物




麺麭焼けし匂ひ外まで鉄線花



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



キンポウゲ科の落葉蔓性木本。

中国原産。

日本には江戸時代初期に渡来した。







五~六月に葉のつけ根から長い柄を出し、白まやは紫の

大輪の六弁花を開く。




クレマチス



その花弁に見えるのは、萼片が平開したもの。







クレマチスは鉄線花と風車などを交配してつくられた園芸

品種。







パン屋からパンの焼けるいい匂いがしてきた。

外には鉄線花が幾つか咲いていた。






クッキーに似合ふ紅茶やクレマチス



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポピー

2017-05-22 | 俳句・夏・植物


アイスランドポピー


一斉に風に傾くポピーかな



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 



ケシ科ケシ属の総称。







ヨーロッパ、アジア、アメリカなどに約60種が分布。







栽培種としては、雛罌粟やアイスランドポピー、鬼罌粟(オリ

エンタルポピー)などが含まれる。







アイスランドポピーは花茎の先に紅、白、黄などの四弁花を

開く。

単にポピーと呼ぶときは、本種をさすことが多い。







色とりどりのポピーが咲いていた。

そこへ風が吹くと、一斉に花を傾けていた。






喧噪を逃れポピーに隠れけり



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする