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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2020-03-26 | 俳句・春・植物




秩父嶺を望みてゐたる桜かな




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バラ科サクラ属の落葉高木。

山野に自生し、栽培もされる。







桜は古来、日本人には特別に賞美されてきた花で、

国花でもある。







古くは山桜系統のものが主であったが、今日では

染井吉野が圧倒的に普及している。







春、葉に先立って、あるいは葉とともに紅色または

白色の五弁花をつける。







狭山市の稲荷山公園展望台に上ると、桜が満開となり、

その向こうに秩父の山々がくっきりと望まれた。




狭山市上奥富 せせらぎこども公園


子供らの駆けて堤のさくらかな




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土佐水木

2020-03-26 | 俳句・春・植物




土佐水木時折風に靡きけり




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マンサク科の落葉低木。







高知県の蛇紋岩地帯にのみ自生することからこの名がある。







三~四月に葉に先立って淡黄色の花を穂状に垂らす。







庭木として植栽もされる。







土佐水木が花を垂らしていた。

時折風が吹き、長い花が靡いた。






丘の上のよき見晴らしや土佐水木




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春蘭

2020-03-25 | 俳句・春・植物




春蘭や山道に日の明るくて




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ラン科の多年草。

山林や低山などの日当たりのよい所に自生する。

観賞用として栽培もされる。







春、花茎の先端に淡黄緑色で紅紫色の斑が入っている花

をつける。







花は塩漬けにして桜湯のように用いる。







山道に日が差して明るかった。

路の脇には春蘭が丁度花をつけていた。






細き葉の中に春蘭確とあり




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菜の花

2020-03-24 | 俳句・春・植物




山城の跡下りてきて花菜かな




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アブラナ科の越年草の油菜の花。







春、黄色の十字状の四弁花を茎の先に群がってつける。







「菜の花」は油菜の花のことで、その種から菜種油を採る

ので菜種ともいう。







「花菜」はちりめん白菜を改良したもので、葉に縮みがあり、

観賞用と食用がある。

花屋に並ぶのは花菜が多い。







戦国時代の山城跡から下りてくると、明るい花菜が

固まって咲いていた。






房総の菜の花暮れてきたりけり




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2020-03-23 | 俳句・春・天文


武甲山


削らるる武甲山(ぶかう)隠して霞みけり




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春になって水蒸気が山野に立ちこめ、ぼんやりと霞み、

はっきりと見えない様子をいう。




秩父盆地



横に筋を引いたように棚引く霞を棚霞という。







「草霞む」「山霞む」「鐘霞む」などとも用いられる。




両神山



秩父の美の山公園の展望台に上った。

そこからは、秩父盆地や周りの山々が一望できた。







セメントの原料となる石灰を採取するため、長年削られて

きた武甲山も霞の中にあり、削られる山肌を隠している

ようであった。






山並も見知らぬ町や夕霞




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