俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

虫取撫子

2022-06-25 | 俳句・夏・植物




韓国(からくに)に見しや虫取撫子を




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ナデシコ科の一年草。







ヨーロッパ原産。

日本には江戸時代に渡来した。

観賞用に栽培されたが、現在は野生化している

帰化植物。







五月~六月頃、茎の先に淡紅色の小さい五弁花を

群がってつける。







茎の上方の節から粘液を出すためこの名があるが、

食虫植物ではない。

「小町草」ともいう。







川堤に虫取撫子が咲いていた。

何年か前に韓国の民俗村を訪れたとき、虫取撫子が

咲いているのを見たことがある。

そのことを思い出いた。






小町草牛車(ぎつしや)通ればよからむに




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白南風

2022-06-24 | 俳句・夏・天文




白南風や竹奔放に揉まれゐて




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梅雨の晴れ間、あるいは梅雨明け後、明るく晴れて

吹き渡る南風をいう。







空は明るく夏らしいかがやきに満ち、吹く風もまた

眩しい。







梅雨時の黒南風に対し、白南風とは対照的で上手い

表現である。







梅雨の暗い時期に、明るく晴れやかな気分になる

ひとときである。







白南風が吹き渡っていた。

篁の竹が奔放に揉まれ続けていた。






学生ら白南風の道下校せり




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未央柳

2022-06-23 | 俳句・夏・植物




スニーカー下ろして未央柳かな




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オトギリソウ科の半落葉低木。







中国原産。

観賞用に庭や公園などに植えられる。







六~七月頃、茎頂に黄色の五弁花をつける。







長く伸びた多数の雄蕊は金糸のように美しい。







新しいスニーカーを下ろして散策に出かけた。

道端に未央柳が美しく咲いていた。






未央柳美濃の絵葉書届きたる




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梅雨

2022-06-22 | 俳句・夏・天文




一休みせむかと梅雨の四阿へ




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六月頃降り続く長雨、またはその季節をいう。







陽暦六月十日頃から七月十日頃までの間である。







梅の実が黄熟する季節なので「梅雨(ばいう)」といい、

湿度が高く黴を生じやすいので「黴雨(ばいう)」とも

書く。







「青梅雨」は青葉の頃の梅雨を意味する。







梅雨の中を散策していた。

散歩道に四阿があったので、一休みしようかと向った。






青梅雨の川の鈍色とはなりぬ




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夏至

2022-06-21 | 俳句・夏・時候




曇り日の夏至の広場や誰(た)もをらず




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二十四節気の一つ。







太陽の黄経が九〇度に達したとき。







陽暦六月二十一日頃に当たる。







北半球では一年中で昼間の長さが最も長い。







今日は夏至。

梅雨どきで曇っていた。

いつも子供たちが遊んでいる広場には、誰もいなかった。






夫婦らし作業す夏至の菜園に




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