俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青芒

2022-07-26 | 俳句・夏・植物

 

 

 

 

青芒川風受けて歩きけり

 

 

 

 

 

 

イネ科の大型多年草。

 

 

 

 

 

 

手も切れるほどに勢いよく青々と伸びた芒のことをいう。

 

 

 

 

 

 

真っ直ぐ伸びるのに耐えかねて葉先が下がり、丸くこんもりとしたりもする。

 

 

 

 

 

 

川堤には青芒が茂っていた。

青芒を揺らす川風を受けながら歩いた。

 

 

 

 

 

遠出また遠のきにけり青芒

 

 

 

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凌霄の花

2022-07-25 | 俳句・夏・植物

 

 

凌霄や農家の高き生垣に

 

 

 

 

 

 

ノウゼンカズラ科の蔓性落葉低木。

中国原産。

観賞用に庭に植えられる。

 

 

 

 

 

 

茎の所々から根を出して、ほかの樹木などに絡みつき伸びる。

 

 

 

 

 

 

七~八月に橙色の漏斗状の花をつける。

 

 

 

 

 

 

農家の裏の高い生垣に、凌霄の花が咲いていた。

 

 

 

 

 

選びたる日陰の道や凌霄花

 

 

 

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翡翠

2022-07-24 | 俳句・夏・植物

 

 

翡翠の鴉の声を気にしをり

 

 

 

 

 

 

カワセミ科の鳥の総称。

雀の大きさで、腹部が赤褐色。

背面は瑠璃色であるが、玉(ぎょく)の翡翠にも似てきわめて美しい。

 

 

 

 

 

 

嘴は黒くて鋭く長い。

 

 

 

 

 

 

夏、渓流や池沼の杭や木の枝の上から魚を狙い、見つけるや否や急降下して捕らえる。

 

 

 

 

 

 

川の草の茎に翡翠が止まっていた。

その時、烏がしきりに鳴いたのそちらの方を気にして見ていた。

 

 

 

 

 

翡翠をひとり占めして見てゐたり

 

 

 

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黒揚羽

2022-07-23 | 俳句・夏・動物

 

 

魔女の如蜜を吸ひゐる黒揚羽

 

 

 

 

 

 

蝶は春の季語だが、夏の蝶は大型のものが多く、その代表は揚羽蝶である。

 

 

 

 

 

 

翅の黒い黒揚羽もまた、夏に多くみられる。

本州以南の都市近郊や山地に生息している。

 

 

 

 

 

 

翅は表裏とも黒色で、裏面には後翅外線に赤班が並び、日本産のものには尾状突起がある。

雄には後翅前線に白い帯が見られる。

 

 

 

 

 

 

黒揚羽がアガパンサスの蜜を吸っていた。

その姿が魔女のように見えた。

 

 

 

 

 

花替へてまた一心に黒揚羽

 

 

 

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青蘆

2022-07-22 | 俳句・夏・植物

 

 

青蘆のすつくと夕べ歩きけり

 

 

 

 

 

 

イネ科の大型多年草。

 

 

 

 

 

 

夏に、人の丈を越えるほどに成長し、水辺に青々と茂り、川風に靡く姿は涼し気である。

 

 

 

 

 

 

蘆は、屋根を葺いたり簾にしたりと、人々の生活に役立っている。

 

 

 

 

 

 

夕方、川縁を歩いた。

川辺には、青蘆が丈高くすっくと生えていた。

 

 

 

 

 

青蘆の川に入りたくなりにけり

 

 

 

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