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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

藪枯らし

2022-08-26 | 俳句・秋・植物

 

 

川沿ひのフェンスに絡み藪枯らし

 

 

 

 

 

 

ブドウ科の多年生蔓草。

 

 

 

 

 

 

地上から茎を伸ばし、他の草木に絡みついて生い茂る。

藪を枯らし山林を枯らして繁茂するのでこの名がある。

 

 

 

 

 

 

夏、黄赤色を帯びた小花を群がり咲かせ、秋に小さな漿果を結ぶ。

 

 

 

 

 

 

川沿いにフェンスが設置されている。

そのフェンスに藪枯らしが絡みつき花をつけていた。

 

 

 

 

 

雨すぐに上がり貧乏葛かな

 

 

 

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燕帰る

2022-08-25 | 俳句・秋・動物

 

 

畑の上(へ)をまづぐるぐると秋燕

 

 

 

 

 

 

秋になって、南方へ帰る燕をいう。

 

 

 

 

 

 

春に南方から渡ってきた燕は子育てを終え、秋の涼しさがます頃、南方へ帰って行く。

 

 

 

 

 

 

その燕を見送る気持ちを感じさせる季語といえる。

 

 

 

 

 

 

数羽の秋燕がまず畑の上をぐるぐると回っていた。

南へ帰る準備をしているようであった。

 

 

 

 

 

森の木々風に靡ける帰燕かな

 

 

 

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秋曇

2022-08-24 | 俳句・秋・天文

 

 

何もなき赤土の畑秋曇

 

 

 

 

 

 

秋の曇った天気のことをいう。

 

 

 

 

 

 

「春陰」に対して「秋陰」ともいう。

 

 

 

 

 

 

移動性高気圧や低気圧の影響を受けて秋の空は変わりやすい。

 

 

 

 

 

 

赤土の畑には何も作物はなかった。

広い畑の上の空は秋曇であった。

 

 

 

 

 

秋陰の音なき夕べとはなりぬ

 

 

 

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芋畑

2022-08-23 | 俳句・秋・植物

 

 

見渡せば雑木山まで芋畑

 

 

 

 

 

 

俳句で「芋」といえば里芋のこと。

サトイモ科の多年草球茎。

 

 

 

 

 

 

東南アジア原産。

山野で自生する山の芋に対して古くから里の田で栽培されてきた。

 

 

 

 

 

 

十月上旬頃地中よりこれを掘り上げて食用とする。

月見の供え物として使用される。

 

 

 

 

 

 

広い芋畑があった。

見渡すと雑木山の下まで続いていた。

 

 

 

 

 

夕日透きをり芋の葉の千二千

 

 

 

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カンナ

2022-08-22 | 俳句・秋・植物

 

 

通る人なき畑道や花カンナ

 

 

 

 

 

 

カンナ科の多年草。

球根で増える。

 

 

 

 

 

 

熱帯原産。

日本には明治末に渡来。

観賞用に栽培されている。

 

 

 

 

 

 

七月頃から秋遅くにかけて、葉の間から花茎を出し、大きな唇形花を開く。

花色は黄、紅、橙色、絞りなどで、いかにも熱帯原産らしく鮮やか。

 

 

 

 

 

 

畑道を歩いたが通る人はいなかった。

ただ、道端に真っ赤なカンナだけが咲いていた。

 

 

 

 

 

黄カンナの夕日に濃かり川堤

 

 

 

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