俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青蔦

2023-07-26 | 俳句・夏・植物

 

 

青蔦の館如何なる人住むや

 

 

 

 

 

 

蔦はブドウ科の落葉蔓性木本。

日本、中国、朝鮮半島に自生する。

 

 

 

 

 

 

青蔦は青々と成長した夏の蔦をいう。

蔦には常緑性と落葉性があり、常緑のものは冬も青いので冬蔦、紅葉して落葉するものを夏蔦と呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

木の幹、家の塀や壁面などに、巻きひげの先端にある吸盤で張りつく。

 

 

 

 

 

 

大きな家の外壁に青蔦がびっしりと覆っていた。

この家にはいったいどんな人が住んでいるのだろうかと思った。

 

 

 

 

 

蔦茂る空家の庭の大木に

 

 

 

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冷索麺

2023-07-25 | 俳句・夏・人事

 

 

冷索麵一日の疲れ忘れゐて

 

 

 

三輪の虹

 

 

 

麺の一種で、最も細い。

小麦粉を塩水でこね、ごま油などで細く引き伸ばし、天日で乾燥させる。

 

 

 

 

 

 

これを茹でて、冷水または氷で冷やしたものが冷索麺である。

これに山葵、葱、茗荷、青紫蘇などの薬味を入れた冷えた麺つゆにつけて食べる。

 

 

 

 

 

楽しまむ冷索麺にサラダのせ

 

 

 

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白南風(しろはえ)

2023-07-24 | 俳句・夏・天文

 

 

白南風に吹かれ川沿ひ歩きけり

 

 

 

 

 

 

梅雨の晴れ間、梅雨明け近くの頃、あるいは梅雨が明け切ったときに、夏空が明るく晴れ渡り、南東方向から吹いてくる季節風をいう。

 

 

 

 

 

 

空は明るく輝き、吹く風もまた眩しく感じられる。

 

 

 

 

 

 

「黒南風」と対になる言葉であり、先人の知恵のこもった美しい言葉である。

 

 

 

 

 

 

抜けるような青空に白南風が吹き渡った。

その風に吹かれながら川沿いを歩いた。

 

 

 

 

 

白南風や帽子抑へて直売所

 

 

 

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灸花

2023-07-23 | 俳句・夏・植物

 

 

畑道の通学路なり灸花

 

 

 

 

 

 

アカネ科の蔓性多年草。

山野の藪や生垣などに自生する。

 

 

 

 

 

 

七月頃、鐘状で外側が灰白色、内側が紅紫色の小花をつける。

花がお灸のもぐさに似ていることからこの名がある。

 

 

 

 

 

 

全体に臭気があり、「ヘクソカズラ」が正式な植物名である。

 

 

 

 

 

 

畑道の茶垣の上に灸花が咲いていた。

この道は中学生が通る通学路であった。

 

 

 

 

 

野にありてへくそかずらは好きな花

 

 

 

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梅雨明

2023-07-22 | 俳句・夏・時候

 

 

梅雨明や浮かぶ白雲見て飽かず

 

 

 

 

 

 

梅雨が終わることをいう。

「梅雨あがる」「梅雨の後」ともいう。

 

 

 

 

 

 

暦の上では入梅(六月十一日頃)から三十日後とされるが、実際には地域やその年の気象状況によって異なる。

沖縄では平均六月下旬、東北地方では七月下旬であるから、一か月の差がある。

 

 

 

 

 

 

雷鳴が轟くと梅雨が明けるともいわれている。

 

 

 

 

 

 

今日、気象庁は「関東甲信と東北南部・東北北部が梅雨明けしたとみられる」と発表した。

よく晴れて白雲が沢山浮かんでいたが、見ていて飽きなかった。

 

 

 

 

 

幼稚園のロッジ風屋根梅雨明けぬ

 

 

 

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