通るたび青柿見上げ川堤
まだ熟れていない青い柿をいう。
梅雨の頃、目立たない淡い黄色い花をつけ、落花の後、青い実が育つ。
まだ渋くて食べられない。
少し経つと、よく落ちている青柿を見かける。
川堤を歩いていると青柿がなっているところがある。
そこを通るたび、見上げて青柿の育ち具合を確認するのである。
青柿や農家の門の大きくて
通るたび青柿見上げ川堤
まだ熟れていない青い柿をいう。
梅雨の頃、目立たない淡い黄色い花をつけ、落花の後、青い実が育つ。
まだ渋くて食べられない。
少し経つと、よく落ちている青柿を見かける。
川堤を歩いていると青柿がなっているところがある。
そこを通るたび、見上げて青柿の育ち具合を確認するのである。
青柿や農家の門の大きくて
ナミアゲハ
揚羽二羽睦みて一羽翅広ぐ
アゲハチョウ科に属する蝶の総称。
最も大形の蝶で、翅を広げると一〇センチを超える。
アゲハの中には、黄色地に黒の模様のキアゲハ、黒い地色のクロアゲハ、黒地に緑の光沢をもつカラスアゲハ、やや小形のアオスジアゲハなどがある。
揚羽蝶が二羽、用水沿いの植え込みにやってきた。
触れ合って睦んでいたが、一羽は翅を閉じ、もう一羽は翅を広げたり閉じたりしていた。
森抜くる風を楽しも揚羽蝶
青葡萄にも表情のありにけり
夏の熟する前の青くて硬い葡萄をいう。
粒がまだ小さい房だが、青みがかった緑色が美しい。
青葡萄は夏らしさを表現する花材としても好まれる。
葡萄棚に青葡萄が生っていた。
よく見ると、青葡萄にも何か言いたげな表情というものがあった。
袋掛なくて今年も青葡萄
青石に動かぬ蜥蜴何思ふ
トカゲ科の爬虫類。
全長は二〇センチ程度で、尾が長い。
夏、庭や石垣の隙間などに生息する。
成体は茶褐色であるが、幼体は背が黒色で縦筋が走り、尾は鮮やかな青色をしている。
昼行性で、昆虫、蜘蛛、蚯蚓などを捕食する。
敵に襲われると自分で尾を切り落として逃げるが、切れた尾は再生する。
青い石の上にじっとして動かない蜥蜴がいた。
一体何を考えているのだろかと思った。
恐竜の末裔らしき蜥蜴かな
百日紅川堤への入口に
ミソハギ科の落葉高木。
中国原産。
日本には江戸時代初期に渡来した。
庭園に植栽される。
七~九月頃、桃、紅、紅紫、白などの小さな六弁花を枝先に円錐状につける。
花期が長いため百日紅の漢名がある。
また、樹皮がはがれやすく、幹がすべすべしていて猿も滑り落ちるというところから、「猿滑」という和名がつけられた。
川堤へと降りる入口に百日紅が咲いていた。
いよいよ猛暑となる夏らしい花であった。
境内にレンタサイクル百日紅