俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

百日紅

2024-07-16 | 俳句・夏・植物

 

 

百日紅猫に見られてゐたりけり

 

 

 

 

 

 

ミソハギ科の落葉高木。

中国南部原産。

日本には江戸時代初期に渡来した。

観賞用として庭に栽培されている。

 

 

 

 

 

 

七~九月頃、紅、紅紫、桃、白色などのちりめん状の花弁の花を、円錐状に群がりつける。

 

 

 

 

 

 

花期が長いため百日紅の漢名がある。

樹皮がはがれやすく幹が平滑なので、猿も滑り落ちるということから猿滑と名づけられた。

 

 

 

 

 

 

百日紅が咲いていたので近づいて見ていたら、小屋の屋根の上にいる猫に見られていた。

 

 

 

 

 

歩くこと楽しんでをり百日紅

 

 

 

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凌霄花

2024-07-15 | 俳句・夏・植物

 

 

庭仕事すや凌霄の家の人

 

 

 

 

 

 

ノウゼンカズラ科の蔓性落葉樹。

中国原産。

観賞用に植えられる。

 

 

 

 

 

 

七~八月に枝先に橙色の漏斗状の花を数多くつける。

花の先端は五裂して開き、直径六~七センチ。

 

 

 

 

 

 

茎は長く伸びて付着紺を出し、他の樹木などに吸着して絡みつき、長さは六メートルにも及ぶ。

 

 

 

 

 

 

道の脇に凌霄が咲いていた。

その花に寄ると、その家の人が外に出て庭仕事をしていた。

 

 

 

 

 

遠目にもそれと分かりぬ凌霄花

 

 

 

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万緑

2024-07-14 | 俳句・夏・植物

 

 

万緑の端の子供や小さしと

 

 

 

 

 

 

見渡す限りの木々の緑が深まり、生命力に溢れるさまをいう。

 

 

 

 

 

 

王安石の漢詩に「万緑叢中紅一点」の詩句があり、ここから「万緑」の語は出た。

 

 

 

 

 

 

中村草田男が〈万緑の中や吾子の歯生え初むる〉と詠んでから、季語として定着した。

 

 

 

 

 

 

大きく広がる万緑が見られた。

その端に立っている子供は、万緑のせいで小さく見えた。

 

 

 

 

 

万緑や息を切らして上る坂

 

 

 

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青蘆

2024-07-13 | 俳句・夏・植物

 

 

青蘆や鴉が水を飲みにきて

 

 

 

 

 

 

夏に蘆の葉が青々と茂っているさまをいう。

 

 

 

 

 

 

春に芽を出した蘆は、芒に似た細くて鋭い葉をつけ、夏には二mほどにも成長して水中や水辺に群生する。

 

 

 

 

 

 

風にそよぐ様子や水に映るさまはいかにも夏らしく、清々しい。

 

 

 

 

 

 

川縁に青蘆が群生していた。

その川の石に鴉が止まり、水を飲んでいた。

 

 

 

 

 

青蘆や生徒ら走る川堤

 

 

 

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夾竹桃

2024-07-12 | 俳句・夏・植物

 

 

川岸の夾竹桃や遠目より

 

 

 

 

 

 

キョウチクトウ科の常緑低木。

インド原産。

日本には江戸期に渡来した。

 

 

 

 

 

 

六~八月、枝先に鮮やかな紅色の花を群がりつける。

花色はほかに、白、淡紅、黄などもある。

八重咲きもある。

 

 

 

 

 

 

観賞用に庭園、公園などのほか、高速道路の分離帯や工場の脇などにも植えられる。

 

 

 

 

 

 

川岸に夾竹桃が咲いていた。

それが遠くからそれと分かった。

 

 

 

 

 

接骨院の夾竹桃は白なりき

 

 

 

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