俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

茘枝(れいし)

2024-08-21 | 俳句・秋・植物

 

 

食べごろと思ふ畑の茘枝かな

 

 

 

 

 

 

ウリ科の蔓性一年草。

蔓茘枝の実をいう。

インド原産。

江戸時代に中国から渡来した。

 

 

 

 

 

 

果実は長楕円形で緑色、表面に疣がある。

未熟果を食用にする。

やや苦味があるので、苦瓜とも呼ばれる。

沖縄で油炒め、豆腐とのチャンプル料理などとして好んで食べられる。

ゴーヤーともいい、現在では全国的に普及している。

 

 

 

 

 

 

充分に成熟すると黄変し、裂開して中は赤色を呈する。

 

 

 

 

 

 

畑に茘枝が生っていた。

緑色で、丁度食べごろと思った。

 

 

 

 

 

苦瓜や沖縄の旅遥かにて

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残暑

2024-08-20 | 俳句・秋・時候

 

 

トラックに測量士ゐる残暑かな

 

 

 

 

 

 

立秋を過ぎてもなお残る暑さのことをいう。

 

 

 

 

 

 

厳しい暑さは八月から九月の中旬頃まで続く。

 

 

 

 

 

 

夏の暑さとはまた違い、この暑さがいつまで続くのかというやりきれないものがある。

 

 

 

 

 

 

グラウンドのトラックに測量士が入って測量をしていた。

気温が高く、厳しい残暑であった。

 

 

 

 

 

秋暑しマレットゴルフ一人ゐて

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

底紅

2024-08-19 | 俳句・秋・植物

 

 

底紅やいつもの道の明るくて

 

 

 

 

 

 

アオイ科の落葉低木。

中国・インド原産。

 

 

 

 

 

 

「底紅」は木槿の別名で、花びらの中央の底が紅色ものもをいう。

 

 

 

 

 

 

利休の孫の千宗旦が特に好んだのがこの底紅であるので、「宗旦槿」とも呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

底紅がいつもの散歩の道端に咲いていた。

何か明るくなった感じがした。

 

 

 

 

 

底紅やをみなのメール短くて

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狗尾草

2024-08-18 | 俳句・秋・植物

 

 

禅寺の柵に垂れをりゑのこ草

 

 

 

 

 

 

イネ科の一年草。

野原や道端など至るところに自生する。

 

 

 

 

 

 

花穂を子犬の尻尾に見立ててこの名がある。

 

 

 

 

 

 

この穂で猫をじゃらつかせて遊ぶことから「猫じゃらし」ともいう。

 

 

 

 

 

 

散歩をしていると、禅寺の鉄柵の間から沢山の狗尾草が垂れていた。

秋になったことが実感された。

 

 

 

 

 

遊ばむと生れしとふこと猫じやらし

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

玉蜀黍

2024-08-17 | 俳句・秋・植物

 

 

直売のをみなもろこし商へり

 

 

 

 

 

 

イネ科の大型一年生作物。

中南米原産。

日本には十六世紀に渡来した。

 

 

 

 

 

 

葉腋の雌花穂が受精し、太い軸を中心に三〇センチほどのトーチ状にびっしりと実をつける。

 

 

 

 

 

 

焼いても茹でても美味で、秋の代表的な味覚の一つ。

 

 

 

 

 

 

畑の一角の直売所で、若い女性が玉蜀黍を売っていた。

散歩の帰りに買って帰った。

 

 

 

 

 

採りたての玉蜀黍の甘かりき

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする