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クラブハウス・サンドウィッチ




クラブハウスサンドウィッチは家で丹精込めて作っても大したものはできないにもかかわらず、ホテルのプールサイドやルームサービスで食べたらなぜか激おいしいメニューのひとつである。


問題はクラブハウスサンドウィッチは、1人で、しかも汚れてもいい服装で、隠れて食べなければならない、ということだ。

複数の具の合成がパンよりボリュームがあるのは当然のこと、パンは3枚で一組になっていることが多いので、身体構造が許す限りに大きい口を開けなければならず、それに成功したとしても、力がかかったことによってはみ出る具がどこに落下するか計り知れない邪悪な食べ物であるからである。




秋休みの間、ヴェルサイユのホテルに滞在していた。
ある日、朝食を食べ損ねた娘が、正午前の光が差し込む回廊のサロンで紅顔の美青年を前に、瑞々しいソースがしたたるクラブハウスサンドウィッチを食べているのがどれほどうらやましかったことか。


お鼻についたマヨネーズがかわいい
大きなお口がかわいい


などとわたしはもう言われることもない


いいのよ、わたしはコーヒーだけで。コーヒーだけで十分(怒)。



マダムは食わねど高楊枝



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