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Brugge Style
窓からブルージュが見える
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/68/43c91619ccf918c122b567e6f5306045.jpg)
運河沿い*の窓から日がな一日外を眺める犬。
以前はゴールデンレトリバー系の犬だった(この犬は映画In Bruggeの冒頭にもカメオ出演している)のだが、いつの間にかキャストが変わった。
運河の反対側を飼い犬と散歩しているとずっと目で追ってくる。
ところでこの犬の様子を見るたびに、「わたしたちが他者に対するときの、その他者の現れ方」というやつを思い出す。
窓辺で光のスポットを浴びている犬が、例えば今日出会ったBさんの姿であり、
犬の背後にある暗闇が、Bさんの歴史や経験や家族や考え方などのすべてである。
でもわたしにはスポットを浴びている犬としてのBさんしか、今のところ見えていない...みたいな。
ではそのスポットはどこから来るのだろう、「何がわたしにこの場面を見せているのだろう」?
散歩者はこんなことを考える。
ぜひこの犬と並んで窓からブルージュを眺めたいものである(そうしたらスポットがどこから来ているのか見えるかもしれない)。
...
子どもの頃、池田満寿夫の「窓からローマが見える」のTV放送をちらっと見たことがあり、今になって見たいような気がする(たしかエロ映画)。
主人公のOがテラス席でパスタか何かを大食いしていて、イタリア婦人から「そんなに食べても太らないのね!」などと言われる場面だけ覚えているのだ。
*運河沿い...ブルグ広場から魚市場へ抜け、すぐに運河沿いを左折する。ずっとずっと歩いて行くと見つかります。右手にある白鳥ホテルよりも先。
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末は博士か大臣か
「ママ、古生物学者の年収ってどの程度なんですか?」
夕食時、娘が突然聞いて来た。
古生物学者は娘が将来希望する職業である。
たまに、「海洋生物学者か医師か、ピアニストかバレリーナか迷うわ...」
と、子どもの最高の贅沢を口にすることもあるが(そしてわたしは「ゆえるときにゆうとき」と思う)、常に古生物学者はリストのトップにあることは確からしい。
「年収は、大学とか博物館とか研究所とか、所属する機関によって違うから、これくらい、と言うのは難しいわ...」
「でもだいたい!だいたいでいいですから。」
「お家に住めて、ご飯が食べられて、欲しいものはそこそこ買えるでしょうよ。心配ないです。」
「じゃあ発掘に行ったらホテル代は誰が払うんですか?」
「それは研究費から出すんですよ。」
「じゃあね、所属を移動したい場合はどうやって移動するの?」
「それはポストの募集というのがあって、それに応募するのよ」
「ホテルにキーボードを持って行って練習してもいいと思う?」
娘よ、いったいあなたは何をプランしているのだ...
女児の成長を祝う雛の日に。
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