マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

マンションの維持管理 ②

2006年12月26日 | マンションの管理

マンション管理のソフト面について。

今、マンションは戸建てよりも新築戸数が伸びています。 需要が供給を創出するなら、マンションが選ばれている訳です。 何故、選ぶのでしょうか?

戸建てに不満があるから。 都心に住みたい。 防犯性が高い。 戸建ては自分で管理しないといけない。 町内会など近所付き合いが煩雑だ。 居室の広さの割りにはマンションが安価だから。

幾つかの事項はマンションが解決します。 特に都心居住や防犯性に関しては、戸建てより優れています。 居住部を比較すれば安価なのも確かです。

ただ、マンションだから煩雑さが無い、というのは異なります。 戸建てとは違った意味での留意点が必要です。

マンションは共同住宅なのです。 壁の向こうは他の居室です。 天井の向こうには上階の床があります。 自室の床下は下階の天井です。 その空間には給排水が配管されています。

共同生活で安心・安全・快適な生活をするには、ルールとマナーが必要です。 そのために、区分所有法などの法律があり、さらに個別にはマンション管理規約があって、これを守る義務が生じます。

マンションで、個人生活の安全と自由を尊重しつつも、決められたルールやマナーは守らなければ他の人に迷惑を掛けることになります。 相互に不愉快で、快適な生活が維持できません。

一方で、共用部の維持管理には管理費などの収入が必要です。 区分所有者が、この管理費などをきちんと払うことにより維持できるのです。 管理費などは共有の財産です。 よりよいマンションにするには、管理費の用途(使い方)が適正なことが第一歩です。

自分の財産という面で考えた場合には、管理の良し悪しで価値が変わります。 管理が悪ければ、評価額も下がってしまうのがマンションだと言えます。

管理のソフト面とハード面。 どちらも大切です。 人任せにせずに、自分たちのマンションだという意識を持つことが管理の基本です。 そして、良いパートナー(管理会社)を選ぶことが肝要です。

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