チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

5月18日、金城さんの座込み・署名活動をきっかけに開かれた豊見城市議会の臨時会を傍聴。熊野鉱山の開発業者は最後まで「知事の措置命令を遵守する」と認めなかった!

2021年05月18日 | 沖縄日記・辺野古

 今日(5月18日・火)、豊見城市議会の臨時会が開かれ、総務財政常任委員会で「沖縄本島南部からの土砂採取計画を断念すべきとする意見書の提出を求める陳情」の審議が行われた。

 豊見城市議会は3月26日、「辺野古」の文字が入っていない意見書だったが、一部野党が反対して否決した。具志堅隆松さんのハンストをきっかけにして県内の各市町村議会が決議をあげている中で、豊見城市議会の意見書否決は県内初であった。

 そのため、金城博俊さんが市役所前で抗議の座込みを行って市民の署名を集め、市議会に再考を求めた結果、臨時会の開催となったのである。

 今日の委員会には、金城さんと熊野鉱山の開発業者が参考人として出席した。金城さんは、「わずか10日間で4500筆を超える署名が集まった。戦争体験を持たない私たちの世代が何ができるか、考えていきたい」と述べ、意見書を採択するよう訴えた。

 今日も金城さんは、腕に2ヵ所の注射の跡。週3回の透析をしながらトマトを栽培・出荷し、この活動を続けておられるのだから頭が下がる。

  (豊見城市議会の総務財政常任委員会(委員長の許可を得た撮影)

 金城さんに続いて、熊野鉱山の開発業者が参考人として出席した。5月14日の知事の措置命令以後、業者が公式の場に出るのは初めてだったので、その発言が注目された。

 しかし、業者は委員からの、「知事の措置命令を遵守するのか?」という質問に対して、最後まで、「まだ十分、措置命令の内容を精査していないので、答えることはできない」、「県にも措置命令の法的根拠を聞いていきたい」と言葉を濁し続けた。

 さらに、「開発区域内には農地があり、開発はできないのではないか? 糸満市の指導に従って農業活動をしなければならないが、何時から農業活動を開始するのか?」という質問に対しては、「糸満市と調整していきたい」としか答えなかった。また、「土砂の搬出ルートはどうするのか」という質問にも、「今の段階では土砂の搬出ルートは具体的には決まっていない」と認めた。

 このブログでも再三、指摘してきたように、開発区域内に残る2筆の農地、そして土砂の搬出ルートの目途が立たないなど、このままでは鉱山の採掘を始めることはできないのだ。

 明日にも委員会が開かれ、20日の本会議で意見書が採決される。

 

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