今日(3月23日・火)、沖縄県議会土木環境委員会で、南部地区からの遺骨混りの土砂を辺野古埋立に使わないことを求めた4件の陳情書の審査が行われた。午前中は委員会を傍聴したが、午後は所用のため、時々、インターネットで中継を見た。
陳情は、全会一致でないと採択されないということで、いずれも継続審議となったが、この問題をめぐって実に不可解な決定がされてしまった。
陳情を提出した具志堅さんを参考人として呼ぶかどうか審議している時、ある自民党県議が、「具志堅さんを呼ぶのなら開発業者も参考人として呼ぶべきだ」と求めた。委員会はしばらく休憩となり、調整が続いたが、再開後、具志堅さんとともに開発業者を参考人として呼ぶことが決まってしまった。
しかし、具志堅さんの参考人招致は当然だが、開発業者を議会に呼ぶことは納得できない。この開発業者は、昨秋来、自然公園法、森林法、農地法、糸満市風景づくり条例等に違反して事業を強行してきた。何故、そのような違法行為を繰り返してきた開発業者を県議会に参考人として呼び、一方的な弁明をさせるのか?
しかも現在は、この業者から自然公園法に基づく開発届が出され、知事が措置命令を出すかどうかを検討している真っ最中である。そのような審査中の当事者を議会に呼ぶというのは全く理解できない。
沖縄県議会に対して、業者の参考人招致の撤回を求めたい。