6月15日(月)、オール沖縄会議が抗議行動を再開した。朝、辺野古に行く前に、本部塩川港、安和桟橋に向かった。
どちらの港からも辺野古への土砂海上搬送がフル回転していた。本部塩川港では、本部町島ぐるみ会議の人たちを中心に、10人ほどが抗議行動を続けている。午前7時過ぎ頃は、うるま市のグループも参加し、入ってくるダンプを直接、止めたそうだが、機動隊が来てからはダンプの前の牛歩に切り替えたという。
刺すような日差しの中、採石場の各所からは粉じんが撒き上がっている。一度、名護から本部の採石場が続いている一帯での粉じん調査に取り組んでみたい。
琉球セメント安和桟橋では、国道を走るゴーゴードライブの取組も行われていたが、ゲート前ではたった2人が抗議行動をしているだけだった。2ケ月ぶりのオール沖縄会議の抗議行動再開の初日だったので、大勢の人たちが集まっていると思ったのだが、正直、拍子抜けだ。
本部塩川港でも安和桟橋でも、日陰もなく、うだるような暑さの中での厳しい抗議行動が強いられる。辺野古の工事が始まってもう6年近い。皆、歳をとり、病気持ちの人も多い。当初のような結集を諮ることは次第に難しくなるのもやむを得ない。現場での闘いをどのように再構築していくのか、皆でじっくりと話し合う時期になったようだ。
(安和桟橋前では、たった2人だけの抗議行動が続いていた)
午前11時頃、辺野古のゲート前へ。2回目の搬入に間に合い、工事用ゲート前に座り込んだ。参加者は60名ほど。1回目の搬入の際には、新しい県議らが9名ほど参加したそうだ。ダンプが来るまで少し時間があったので、マイクをまわされたが、あまりの暑さにめまいがするようだった。
シュワブのメインゲートから辺野古の集落に向かって少し行くと、国道の下でトンネル工事が続いている。「シュワブ(H27)道路拡幅工事」という、キャンプハンセンからシュワブに続く道路の国道下部分で既設のトンネルの横にボックスカルバートを貫入してもう一つのトンネルを造成する工事だ(2016.2.28 鴻池組等の共同企業体に発注。契約金額は17.3億円だったが、増額変更されて現在、21.0億円となっている。工期は当初、2018.3.31までだったが、現時点でも未だ完成していない)。防衛局は、辺野古新基地建設とは無関係だというが、この道路は辺野古ダム周辺の土砂採取予定地の横を通っている。完成すれば、辺野古への土砂搬送ルートとして使われるだろう(詳細は2017.10.26のブログ参照)。
今日、気がついたのだが、新しいトンネル部分として堀った前後が、まるでプールのように水に浸かってしまっている。長く工事を止めていたので排水が出来なかったのかもしれないが、とんでもない施工ミスである。
(国道沿いにはネットが張られているが、工事現場が一面、水に浸かってしまっていることが確認できる)