チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

防衛局は2ケ月間の工事停止期間中のジュゴン鳴音調査の結果を速やかに公表せよ! --- せっかく戻ってきたジュゴンを蹴散らそうとしているのか!

2020年06月17日 | 沖縄日記・辺野古

 2ケ月近く停止していた辺野古の工事が再開された。15日以後、何隻もの土砂運搬船が大浦湾に出入りしている。

 このブログでも何回も説明してきたが、大浦湾の工事施工区域内で、2月・3月の8日間、計42回にわたってジュゴンの鳴音が確認された。3月の2日間以外は、全て工事のない日だった。

 この間、2ケ月近くも工事が停止していたのだから、当然、ジュゴンが頻繁に大浦湾に戻っていたにちがいない。

 ところが防衛局は、本年4月以降のジュゴン鳴音調査結果を公表せず、環境監視等委員会も開いていない。沖縄県は、2月・3月に大浦湾でジュゴンの鳴音が再三、確認されたことを受け、4月17日、6月4日の2回にわたって、事業によるジュゴンへの影響を再評価するまで、工事を停止するよう行政指導を繰り返した。

「事業によるジュゴンの影響について再評価した後に、ジュゴンの保護策について沖縄県等関係機関との協議が終了するまでの間、事業を再開しないよう強く求めます」(2020.4.17)

 しかし防衛局は今回、これらの県の再三の行政指導を無視して工事を再開した。6月11日、防衛局は知事に、「行政指導には応じず工事を進める」と回答したが、そこでは、2ケ月間の工事中止期間中にジュゴンの鳴音が確認されたかどうか、全く触れていないようだ。報道機関の問い合わせにも回答を拒否しているという。

 6月12日、やっと第26回環境監視等委員会(5月15日開催)の議事録が公表された。委員から、2月・3月にジュゴンの鳴音が確認された後、4月の水中録音装置のデータはどうだったのかと質問があったが、防衛局は「4月のデータはまだ解析中です」と答えている。それからさらに1ケ月も経過した。データの解析は終わっているはずだが、何故、そのデータを県にも説明せず、公表もしないのか? 

 2ケ月間の工事停止期間中にジュゴンが戻ってきているかどうかは、工事再開にあたって特に重要な問題である。第26回環境監視等委員会でも、委員から「(鳴音調査の結果については)速やかに解析をお願いします」「今後、鳴音調査の結果について、何か情報が入りましたら、速やかに解析をしてお知らせください」と念を押されたにもかかわらず、環境監視等委員会も開催せずに、大浦湾に多数の土砂運搬船を行き来させることは許されない。

 防衛局は、戻ってきたジュゴンを蹴散らそうとしていると言わざるを得ない。

 県も、このまま放置せず、至急、防衛局に対して4月以降のジュゴン鳴音調査の結果を提出するよう指示すべきである。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 6月15日(月)、オール沖縄... | トップ | 「ぼくには、辺野古新基地の... »
最新の画像もっと見る

沖縄日記・辺野古」カテゴリの最新記事