8月29日(火)、早朝から辺野古へ。Nさんと「平和丸」を担当。他には「美ら海」と「ブルーの船」が海に出た。カヌーは9艇だった。
汀間漁港を出て航路入口に向かった。はるか東の台風の影響なのか、風が強く、外洋からの大きなうねりで、船は大きく揺れる。昨日は、辺野古の海に竜巻が発生したという。今日も雷注意報が出ているので、気をつけなければならない。
長島の間を抜け、辺野古側に入った。
辺野古先西側の現場では、今日も石材を入れた袋を海岸に並べる作業が続いている。カヌーメンバーの一人がすぐにフロートの中に突入し、作業現場に肉薄した。海保が大慌てで制止する。
他のカヌーメンバーも次々にフロートを超えた。海保に制止されても、なお、プラカードを掲げて抗議する。
海岸部にウミガメが産卵したところがある。まもなく孵化の時期だ。防衛局は、その前の仮設道路を産まれたウミガメの子どもが海に入れるようにH型鋼の橋とし、孵化した箇所から海までの両側に袋材を並べている。
防衛局は、ウミガメを護っている、環境保護に努めているということを示したいのだろう。 しかし、あまりに人を馬鹿にしたポーズにすぎない。そもそもここで孵化したウミガメは、来年にはもう産卵に戻ってくることはできないのだ。
拘束されたカヌーメンバーらは、海保のボートに乗せられ、辺野古の浜に連れていかれた。海保のボートの上でも、なおも抗議のプラカードを掲げて抗議を続ける。
西側の駐車場下の工事現場では、先端にコンクリートブロックを置く作業が続いていた。
午前中、カヌーメンバーは2回にわたってフロートを超えて頑張った。「平和丸」も、昼、いったん辺野古漁港に戻ったが、風がますます強くなり、海には白波も立ち始めたので、海上行動の中止を決める。大きなうねりの中、ぶっ飛ばすようにして汀間漁港に戻った。
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午後2時頃、汀間漁港で船を片付け、辺野古に戻った。今日も国頭村の砕石場で逮捕者が出たというので驚いた。道交法違反容疑だというから、ダンプトラックの前に立ち止まったということだろう。この間、キャンプ・シュワブのゲート前でも同様の逮捕が相次いでいる。
道交法76条4項2は、「交通の妨害となるような方法で道路における寝そべり、座り込み、立ち止まる」ことを禁止している。これに違反すると、「5万円以下の罰金」(道交法120条1項9号)と定めている。これは、自転車の無灯火運転禁止(道交法52条1項)と同じ罰則である。
弁護士も批判するように、このような微罪で身体を拘束し逮捕することは、「逮捕の必要性が全くなく、逮捕権の乱用」であり認められない(2017.8.24 沖縄タイムス)。
昨年の高江・ヘリパッド工事、そして辺野古新基地建設工事でも、今まで何度も指摘してきたように、ダンプ規制法違反(番号表示の不備)、道路運送車両法違反(不正改造車)のダンプが目につく。荷台のさし枠、助手席窓へのフィルム貼付、リアバンパー改造、排気口の開口方向違反、速度抑制装置の取り外し等の道路運送車両法違反については、「6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金」(道交法108条)とされている。また、このような不正改造車の運転は、道交法62条で禁止されており、違反は「3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金」とされている。
我々は、高江でも辺野古でもこうした違法ダンプを取り締まるよう県警に求めてきた。しかし県警は、県民の指摘を全く無視し、逆に県民を排除してこのような違法ダンプをゲートに入れてきたのである。そして一方では、抗議する県民に対して、手錠をかけ不当逮捕を繰り返しているのだ。
道交法違反というのなら、何故、より厳しい罰則が定められている違法ダンプを放置するのか。許されない。