12月9日(土)から10日(日)にかけて、岡真理さん(京都大学名誉教授。早稲田大学教授)が来沖された。
私がまだ京都にいた頃、岡真理さんのパレスチナ問題の講演会や「国境なき朗読者たち」の公演等に何度も通い続けた。それ以来、10年ぶりの再会になる。
9日(土)は、沖縄大学で「岡真理さんを囲んで--- パレスチナと沖縄を結んで」という少人数のセミナーに参加させてもらった。
10日(日)は、午後に市民向け講演会が予定されていたが、岡さんたちは「現場を見たい」とのことだったので、午前中、ミサイル配備が予定されているうるま市の陸上自衛隊勝連分屯地、ホワイトビーチ等を案内した。地元の「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」の方々に説明をしていただいた。
午後は、沖縄県立博物館・美術館で「パレスチナ・ガザはいま」と題した講演会だった。ちょうどこの日は、喜瀬武原のコンサート等、他の大きな集会がいくつか重なっていたが、120名ほどが参加。岡さんは、3時間近くも、パレスチナ問題の経過から、現在のガザの現状、そして私たちの課題等について話された。
「今、起きているのは『憎しみの連鎖』ではありません。これはジェノサイド(集団虐殺)、民族浄化です。しかも、過去のジェノサイドは、国際社会の監視の目を逃れて行われてきたのですが、今回は、世界が注視する中で実行されているのです。民主主義を名乗る『西側』世界の諸政府は、それを非難しないどころか、積極的にこれを支持し、応援さえしているのです。」
休憩時間中に、多くの質問書が出された。岡さんはその一つひとつに丁寧に答えられた。やはり多かったのは、「パレスチナの人たちを支援するために、私たちは何ができるか?」という質問だった。
岡さんは、「今、パレスチナの人々の運動は、植民地支配という歴史的暴力からの解放を求める被植民者たちの抵抗です。沖縄とパレスチナは植民地にされ自己決定権を否定されている点でつながっています。沖縄で沖縄の問題を徹底的に闘うことが、パレスチナの人々をエンパワーすることになります。」(一部、12.12の沖縄タイムスの引用)
岡さんのほとばしるような力強い言葉に圧倒された3時間だった。
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10日の講演会は、後日、ユーチューブで公開します。
(12月10日の講演会)
(12月9日の沖縄大学でのセミナー)
(12月10日、岡さんのパワーポイント写真より)
(12月10日、岡さんのパワーポイント写真より)
(10日午前中は、陸上自衛隊勝連分屯地とホワイトビーチで、地元の「市民の会」の方々から説明を受ける。)